パテック フィリップに夢中

パテック フィリップ正規取扱店「カサブランカ奈良」のブランド紹介ブログ

2015年12月の記事一覧

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このレディスモデルには特別な思い出がある。2012年晩秋にお招き頂いたパテック フィリップ視察ツアー。全国のパテック フィリップ正規販売店の経営者を対象に実施されたこのツアーではジュネーブの本社工場をはじめ主要な生産設備の見学と本店サロン訪問、パテック フィリップミュージアム見学などに加えてスイスの首脳陣との食事会等もあって、二度と経験できない貴重な体験をさせていただいた。
この時の工場見学で今回紹介するレディスコンプリケーション"ダイヤモンドリボン"の神技のようなジェムセット工程を見る事が出来た。0.6~1.4mmの9種類のサイズからなる273個のトップウェッセルトン・ダイヤモンド(クラリティIF及びFLのみ)合計約2.12カラットが約30時間かけて両眼顕微鏡を使用してセットされる。この際隣り合うダイアのテーブル面の高さと上から見た軸方向が揃っていなければならず、しかも最初は小粒のダイアモンドでスタートし徐々にサイズアップして新体操のリボンの様にスパイラルして終焉に向かってダウンサイジングしてゆく。このデリケート極まりない作業がこともなげに淡々とこなされてゆく。
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前々回紹介した同い年(2012年)生まれの異色のメンズカラトラバ5123Rにも書いたが、時計裏側の見た目が両者は良く似ている。特に短い角状の特徴的なラグが酷似するが、ダイアセッティングの流れを生かす為に裏蓋に巧妙な切削で設けられている。この点は5123とは異なり、むしろクルドパリ装飾の定番カラトラバ5119や7119のラグ形状に近い。
もちろん4968の為にだけ開発されたオリジナルケースであり、目的(連続的ジェムセット)の為には手段(開発コスト)を選ばない、いやいや厭わないと言うか恐れないパテック フィリップの製品哲学がこのモデルにも惜しみなく注がれている。
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バックルは通常のピンバックルだが上面とサイドがそれぞれ8個、左右で合計32個約0.25カラットのダイアモンドがセットされている。
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マザー・オブ・パール製の文字盤にもリボンをイメージした渦巻模様が施されている。6時位置にはスモールセコンドと同軸でムーンフェイズが備わっているのでシンプルな顔ながらコンプリケーションに分類される。しかしパテック フィリップマガジン Vol.ⅢNo.7の同モデル取材記事中にある「このような高度なダイアモンド・セッティング技術は、(その事自体が)コンプリケーション機能のひとつ・・」との記載に全く同感である。
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このモデルへのもう一つの思い入れは、阪神高速東大阪線長田料金所近隣の屋外看板をはじめ奈良県内数か所のロードサイド看板のモチーフで使用しており当店自慢の超べっぴん"看板娘!"でございます。

Ref.4968R-001 ダイヤモンド リボン ムーンフェイズ
ケース径:33.3mm ケース厚:7.98mm ラグ×美錠幅:16×14mm 防水:3気圧
      273個のグラデーションサイズのダイヤ付ベゼルとケース(約2.12カラット)
      32個のダイヤ付ピンバックル(約0.25カラット)
ケースバリエーション:RGの他にWG(別ダイアル有) 
文字盤:白蝶貝(ホワイト マザー オブ パール)、渦巻状の彫装飾、18金植字インデックス
ストラップ:ハンドステッチのシャイニー(艶有)トープアリゲーター
価格:税別 6,120,000円(税込 6,609,600円)2015年7月現在
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Caliber:215 PS LU

ムーブメントはパテックを代表する手巻キャリバー215にスモールセコンドとムーンフェイズを組込んでいる。2006年に発表されたシリコン系素材Silinvar®「シリンバー」採用の革新的なSpiromax®スピロマックスひげゼンマイが搭載されたことで耐磁性と耐衝撃性が格段に向上している。まさにパテック フィリップの哲学"伝統と革新"を体現した頼もしいエンジンが搭載されている。

直径:21.9mm 厚み:3.00mm 部品点数:157個 石数:18個 
パワーリザーブ:最短39時間-最長44時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax®(Silinvar®製)
振動数:28,800振動
尚、スピロマックス等のパテック フィリップの革新的素材についてはコチラから

PATEK PHILIPPE 公式ページ

文責:乾

2016年3月12日現在
4968R-001   店頭在庫有ります
(パテック フィリップ在庫管理担当 岡田)
関連ブログ:着物でパテックフィリップ、ショパール(2016/6/21記事)

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2010年に人気の年次カレンダーに追加された5205は、敢えてANNUAL CALENDERと英名で呼びたいくらいコンテンポラリーでとんがったテイストを持っている。
DAY(曜日)DATE(日付)MONTH(月)がダイアル上部の10時から2時にかけて弓状レイアウトパターンのスタートは、年次カレンダーとしてはトノーシェイプのゴンドーロカレンダリオ5135(2004-2009年)が始まりだ。2006年には年次カレンダークロノグラフ5960に、2008年発表の永久カレンダートゥールビヨンミニットリピーター5207、さらに超絶グラコン5208にもこのデザインが採用されている。
どうやらカレンダーがらみで新キャリバー搭載などの革新的なモデルの定番の顔になっているようだ。
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今回撮影するまで5205の3か所の窓にはすべて窓枠があるものと思い込んでいた。しかし画像を見ると12時窓にのみ枠付きでしかもバーインデックス同様に山形に切り子仕様の凝った作りになっている。10時と2時の窓は枠が無いがそれぞれインデックスと3方向を囲む筋目によってあたかも枠があるようなギミックが施されている。まったく油断も隙もありゃしないのだ。
さらに秒インデックスの12時には2個、6時には1個の特別なピラミッド状インデックス仕様になっている。当店の必殺検品スタッフ岩田も気づかなかっただまし絵。ひょっとするとまだ未知の特別仕様が、何か出てきそうな気配のミステリアスな5205。たぶん穴が開くほど鑑賞するオーナー以外は気づかない宝探しか。
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ケース構造は普通に2ピースだがその形状は思いっきりユニークだ。以前紹介した革新的ハンターケース5227にも緩やかに取り入れられているケースサイドのホーンまで伸びる手作業による彫り込み、ベゼルと裏蓋周囲の土手部の逆ゾリ。それらが大胆に強調されていてクラシックな過去のパテックにはない新しい現代スタイルが確立されている。
特にサイドの彫り込みは肉抜き貫通状のアグレッシブなもので5205以外では超絶グラコン5208にしか穿たれていない。この特別な造形にもかかわらずケース厚は11.36mmで兄弟モデルともいえそうなクンロク系年次5396と0.16mmしか変わらない。ただクンロクが同価格でフォールディングクラスプなのとは対照的に5205はノーマルなピンバックル(尾錠)なのはケースの作り込みコストの違いによるものだろう。
さらに言えば特殊なケースサイド形状の為に4箇所のカレンダー等の調整ボタンが、かなり中央に寄せて配置された事もコストアップ要因かもしれない。
最近パテックのタイムピースを見ていて思い始めたのは、価格設定の考え方が他ブランドと少し違うのではないかという事だ。一般的には使用素材、搭載機能、ブランディングの優劣などから積み上げた価格が市場性を伴わなければ、コスト構造を見直して価格調整がなされるハズ。ところがパテックにはこの調整という発想がどうもなさそうだ。ある意味正直に積み上げた必要なコストをそのまま価格に反映している感じがする。一見首をかしげる高い値付けに思えてもじっくり子細を見てゆくと納得がいく事が多い。
ただ納得はいっても、その贅沢極まりないコストのかけ方には驚くしかないのだが・・・

Ref.5205G-010年次カレンダー
ケース径:40.0mm ケース厚:11.36mm ラグ×美錠幅:20×16mm 
防水:3気圧
ケースバリエーション:WG(別ダイアル有)の他にRG別ダイアル有
文字盤:マットブラックとスレートグレーの2トーン ゴールド植字インデックス
ストラップ:マット(艶無)ブラックアリゲーター 
バックル:フォールデイング(Fold-over-clasp)
価格:税別 5,390,000円(税込 5,821,200円)2015年7月現在

搭載キャリバーは21金フルローターを採用したパテックを代表する自動巻きCal324に年次カレンダーモジュールを組込んでいる。
カレンダー系の操作は禁止時間帯等あって気を使うが、パテックの場合は殆どの物が午前6時(例外あり)に時刻を合わせてプッシュ操作を行う。ムーンフェイズはいつもネット検索して確認していたが、パテックHP内にある確認ページが結構便利である。
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画像では良く解らないが裏スケルトンのサファイアガラス周りの土手部分は表面のベゼル同様に逆ゾリになっていて、とんでもないあさっての方角が写り込んでとても撮影が厄介だ。

Caliber 324 S QA LU 24H/206

直径:32.6mm 厚み:5.78mm 部品点数:356個 石数:34個 受け:10枚 
パワーリザーブ:最低35時間~最大45時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax®(Silinvar®製)
振動数:28,800振動 
ローター:21金ローター反時計廻り片方向巻上(裏蓋側より)
尚、スピロマックス等のパテック フィリップの革新的素材についてはコチラから
PATEK PHILIPPE 公式ページ

文責:乾

2016年3月12日現在
5205G-010 店頭在庫あります
5205G-001 お問い合わせください
(パテック フィリップ在庫管理担当 岡田)



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1932年、初カラトラバのRef.96誕生から80年を経た2012年、カラトラバの基本コンセプト"form must follow function(時間表示という機能を追求する事でデザインは生まれる)"を再確認するように生まれたユニークな手巻メンズが今回紹介の5123Rである。
確か同年のバーゼルでプレゼン頂いた際に "このモデルは製品化がほぼ見送られるはずだったものが、フィリップ スターン名誉会長の鶴の一声で、急遽日の目を見ることになった" との逸話を聞いた記憶がある。
そっけない?ほどの十文字のスモールセコンドが、手巻カラトラバの代表である5196同様にシンプル極まりない顔を作る一方で、この時計は独創的な個性にも溢れている。
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ストラップを折り曲げて畳み正面から見るとラグというものが殆ど見えない。ケースの構造に秘密があり、5119に似た3ピース構造だがベゼル部のアッパーケースと裏スケになった裏蓋のローワーケースに挟まれたミドルケースに一体成型の特徴的な形状のラグがある。
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このラグから伸びたストラップはまるで時計から直接生えているように見える。実はよく似た見せ方をしているモデルが、同じく2012年に発表されたレディスの4968通称ダイヤモンドリボンである。ただ真横から見たケース形状は実によく似ているが、ラグは裏蓋と一緒になっておりミドルケースが無い上下2ピース構造となっている。
もう一つの特徴がスリムな幅17mmのストラップである。通常より低い位置に細身で付くストラップの効果で、着用時にはスレンダーなベゼルが浮き上がった様に見える。華奢なストラップであってもカラトラバとしては大ぶりなケース径38.2mmに文字盤が大き目にレイアウトされて決して優男の印象は無い。むしろ敢えてのアンバランスが、不思議なエレガンスを生み出している。
昨今はやりの超絶系腕時計のマッチョな外見とは対極にあるカラトラバのミニマルでピュアなシンプルさは必要条件ながら、人と被らないさりげない個性的主張も欲しい。一見矛盾するそんな我が儘を叶えてくれる可能性が5123の魅力である。

Ref.5123R
ケース径:38.2mm ケース厚:8.0mm ラグ×美錠幅:17×14mm 防水:3気圧
ケースバリエーション:RGのみ 
文字盤:シルバーオパーリン ゴールド植字インデックス
ストラップ:マット(艶無)ダークブラウンアリゲーター
価格:税別 2,810,000円(税込 3,034,800円)2015年7月現在

Caliber:215 PS

ムーブメントはパテックを代表する手巻キャリバー215PS。構成部品たった130個の完全熟成の名機に2006年に発表されたシリコン系素材Silinvar®「シリンバー」採用の革新的なSpiromax®スピロマックスひげゼンマイが搭載されたことで耐磁性と耐衝撃性が格段に向上している。まさにパテック フィリップの哲学"伝統と革新"を体現した頼もしいエンジンである。
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直径:21.9mm 厚み:2.55mm 部品点数:130個 石数:18個 パワーリザーブ:44時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax®(Silinvar®製)
振動数:28,800振動
尚、スピロマックス等のパテック フィリップの革新的素材についてはコチラから

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文責:乾

2016年3月12日現在
5123R-001  店頭在庫有ります
(パテック フィリップ在庫管理担当岡田)

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