パテック フィリップに夢中

パテック フィリップ正規取扱店「カサブランカ奈良」のブランド紹介ブログ

5116R-001 貴重なEMAILが着信 突如!の中編

前回記事の予告では、今回はエナメル文字盤の希少モデルRef.5116Rの実機紹介の予定だった。ところがあまりにも"このタイミングって!"という掲載雑誌がパテック フィリップジャパン(PPJ)から届いた。アメリカンエキスプレスカードのプラチナ会員および最上位のセンチュリオン(通称ブラックカードホルダー)会員向けに発行されている"デパーチャー"と"センチュリオン"の2誌に挟み込まれる腕時計情報付録パンフレット「WATCHES」。最初はセンチュリオンって何や?状態からググって、人によっては戦車やロケットまで買えてしまう危険なカード(入会金54万円、年会費37万8千円とプラチナの約3倍)らしい。
要するに裕福層と超裕福層向けマガジンの付録「WATCHES」が、パテックフィリップの紹介の中でまずフォーカスしているのがレアハンドピース(希少な手作り時計)でクロワゾネやらシャンルベ等々の各種エナメル技法がてんこ盛りの為、急遽この"中編"の起稿となったわけだ。実機から脱線し、またぞろラビリンス(迷宮)に足を踏み入れる勇気を奮い立たせて・・
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今回は縦長画像ばかりでお見苦しい点はご容赦をお願いして、上は同誌17Pパテックフィリップ紹介扉ページ。左の懐中時計はクロワゾネ(有線七宝)で前回記事紹介済みの鳥モチーフの腕時計文字盤と同じ技法が採用されている。右のモデル名"平安の貴婦人"はチョッとややこしい。運良くPPJ経由で画像が入手出来たので拡大して詳細に睨み倒す。記事中の説明文にはクロワゾネとシャンルベ両技法の組み合わせとあるが、どこがシャンルベで何処がクロワゾネなのか判然としない。問合せるもお互い想像の域を出ず、完全に把握するにはスイスパテック社の職人に聞くしかないとの結論に至った。
そうなると本稿が終わってしまうので間違い覚悟で恥を忍ばず無理やり乾流解説でご勘弁ください。
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明らかに判り易いシャンルベは女性の左上と扇の右のひし形のモチーフが繰り返す部分で、ひし形の枠は明らかに元の18金裏蓋が掘り残されたものである。一個一個のひし形の中は花形、さらにその内側には〇が有線(クロワゾネ)で仕切られていて、外からうぐいす色のバックに花弁は多少緑っぽい青色で中央丸形の花芯部は女性の顔と同じ肌色である。"花芯"が肌色?とは瀬戸内先生が喜びそうやナぁ・・
あと扇の緑色の部分や十二単の袖部分のベースになっている薄桃色の両方とも凹んでいるというか一段レベルが低い状態になっている。此処はえぐり込まれた跡に釉薬を流し焼結させたシャンルベではないかと思っている。そして恐らく扇の緑色部の波状の細かい模様は彫り込む際につけられた模様で深い彫り跡は濃い緑に、浅い部分は薄く焼き上がるのではないか。
そして女性の顔と首の肌色部分は非常に平滑であり明らかにクロワゾネ技法である。ただ眉と目の黒は肌色釉薬焼結と同時に焼かれて微妙な滲みがあるが、唇の紅色は全く滲んでおらず此処だけは焼結後に細密筆で描き焼かれたミニュアチュールであろう。なお扇の黄土色部分やその右上のワインレッド色部等に見られる丸形や花形の金箔状の装飾は一体どんな技法なのか?全体がシャンルベで金箔部を掘り残して焼結後に花形部などはさらに内部を細かくエングレーブかなあ。確かに下側のワインレッドベース部の網目紋様?も先程の扇緑波型部同様に深彫り網目をすれば濃く焼き上がってこう仕上がるのではないか。
さらに聞けていないが数度に及ぶ焼結の工程で釉薬が塗られていない生身の18金素材表面部分は酸化して茶色く変色する?はずで、最終焼結後に手間をかけて丁寧な研磨を受けるのだろうか。この装飾工程全部で一体どの位の時間がかかり、何人位の熟練職人が関わるのだろうか?全く見当もつかない。
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何とも豪勢なノーチラスである。此処までやれば男のダイヤモンドも"あっぱれ!"で有りかなと思ってしまう。文字盤からベゼルにかけての装飾のモチーフは実にカラフルな不死鳥。彫り物と言いたくなるように技法は絵に描いたような(洒落では無い!)判り易いシャンルベである。ただ平安の貴婦人のように深彫りによる高低差を付けずに実に平滑に仕上げられている。そして一旦焼かれた上からさらに細密画法(ミニュアチュール)で羽根のディティールを表現した茶や青の線が描かれ再度焼かれているようだ。3針が金色と言うのがこれまた何とも濃~い!気になるお値段は時価となっている。さあ皆さん、こちら、HOW MUCH?
このタイムピースであと語るとすればビッシリと敷き詰められたダイヤモンドのセッティングなのだろうが、すみませんそちらは全く不勉強な生粋の時計屋ですのでご勘弁を・・
何となく尻切れトンボのような今回の幕切れ、いよいよ次回は実機紹介をお盆の初パテック フィリップ展詳細ご案内より先に出来そうかなぁ

7月9日追記:今回紹介のタイムピースも前回の鳥モチーフのクロワゾネダイアル腕時計と同様に今年のバーゼルワールド・パテック フィリップブース1階のレアハンドクラフトタイムピースコーナーに展示され、一応発注も可能ということになっていた。懐中時計の"平安の貴婦人"なんかは上から吊るされてゆっくり回転して表裏両面を魅せる演出付きであった。
出来上がりが微妙に異なるゆえ、全ての個体をユニークピースと見て良いのだが、Ref.毎にくくっても生産数は恐ろしく少ないはずで、注文してもまず入荷しないと言われている。ただ今年は世界(特にヨーロッパと中国)的に景気が怪しいために例年と比較して入荷の可能性が高いとの案内を受けた。
実際に当社百貨店部門では数点発注を掛けたが今のところ受注OK等は受けていない。もっとも通常の新製品ですら早くて8月下旬各正規店にデリバリー開始が通常スケジュールなので、正式な返事はまだまだとして首を長~くして、財布のひもをしっかり握って待ち続けたい。要するに皆さん顧客様とおんなじ心理なのですョ 我々も・・

文責:乾

『第一回パテック フィリップ展』のご案内
だいぶ先になりますが・・と言っていたが、いつの間にかもう一か月後となった今夏のお盆真最中8月11日(木・山の日)~15日(月)に当店初の『パテック フィリップ展』を開催いたします。カサブランカ流の"何か"が違う展示会イベントに出来ないかと日々無い知恵をしぼっております。是非ご期待下さい。詳細等が詰まりましたら順次ご案内申し上げます。
展示会期間中の土日13日14日の両日午後2時から「パテックフィリップに夢中」と題してライブトークイベントを実施いたします。正規輸入元のパテック フィリップ ジャパンからの特別ゲストを迎えて、突っ込みどころ満載のパテック フィリップの謎に乾はじめ当店スタッフががぶり寄ってゆきます。参加ご希望の場合は席(※本音は寄集めの椅子の都合で)に限りがありますので案内状送付希望を下記からいただき申し込み用紙にお名前等ご記入の上、FAXにてお申込み下さい。

※案内状(7月下旬発送予定)のご希望がございましたら、コチラからお問合せ下さい。

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