パテック フィリップに夢中

パテック フィリップ正規取扱店「カサブランカ奈良」のブランド紹介ブログ

2016年9月の記事一覧

時計ブランドの紋章(シンボルマーク)と言うのは興味深いところがある。大抵の時計ブランドで指定フォントでの名称(例PATEK PHILIPPE)に加えてシンボルマーク(紋章?)がある。パテック フィリップの場合は言わずと知れたカラトラバ十字。中世12世紀からイベリア半島(現在のスペイン)でイスラム教徒の侵略者ムーア人とカラトラバ砦などをめぐるレコンキスタの攻防があり、4つの百合がデザインされたカラトラバ十字は勇猛なそのキリスト教騎士団の紋章。
ヴァシュロンはマルタ十字、ロレックスには職人の手のひらからインスパイアされた王冠マーク、ブライトリングは翼と碇の組み合わせ、オメガはそのまんまギリシャ文字、グランドセイコーは獅子、もちろんマーク無し名称ロゴだけのショパールやカルティエのような例も多々ある。どうもジュエラー系にこの手が多いような気がする。
興味深いのはロゴ+紋章の組み合わせタイプでは時計文字盤に両者がセットで転写や植字で表示される事が圧倒的である。ところがパテックは文字盤にカラトラバ十字が記された例を知らない。時代によってPATEK PHILIPPEの後ろに"& Co"が付く事もあったが基本的にはブランド名+GENEVEとしか記されて来なかった。

パテックがこのカラトラバ十字をどのようなプロセスでブランドエンブレム化したかは知らないが、PATEK PHILIPPE GENEVE(M.HUBER & A. BANBERY)のP.94には英文で″Calatorava Cross"の記述が有る。大半が"カラトラバ十字の歴史"とのタイトルでスペインに於ける12世紀から15世紀に掛けての4つの勲爵士団についての説明が延々とあるが、英文も難解なのでパス。ただページ冒頭15行の序文?を以下駄訳すれば
「20世紀始めに著作権の制約が無く珍しくて魅力的なデザインの″カラトラバ十字"をパテック フィリップ社はブランドを象徴するシンボルとして採用した。しかし長らくそのエンブレムの使用には定まったルールもなく、世界規模での宣伝広告にも製品にも有意義なメッセージとして活用されては来なかった。
それにもかかわらず1970年代までには18金リューズの頭と時計ケースの裏蓋にこの魅力的でユニークな意匠が施されるようになった。さらに次の20年間(1990年代迄)でカラトラバ十字は大きく市民権を得て、パテック フィリップ製品をイメージさせる認識を世界的に獲得した。
そして今日ではほぼすべてのリューズと裏蓋(注)、さらには販売促進物(コレクションボックス、カタログ等・・)にもカラトラバ十字が施されるようになった」
(注):資料の発行年2002年当時はノーマルケースバックのコレクションまだまだ多かったと思われる。
※パテック社のカラトラバ十字の使用については19世紀末ごろとのブログ記事もあったが確認できなかった為、上記原文にあった"beginning of the 20th.century."を採用した。


で、結局カラトラバ十字が文字盤に表示されぬ理由はよくわからない。創業期からエンブレム採用まで期間が長かったので途中から追加するキッカケが無かったままでスターンファミリーが1932年に事業を引き継いだ後は、元々の文字盤製造のプロとしてダイアルへは極力必要最小限の表記に抑える主義が貫かれたのかもしれない。にもかかわらずこのマークをブランドのアイコンとして活用し、象徴として認知させたのはスターンファミリーの功績と言えるだろう。1932年に最初のカラトラバシリーズとして初代Ref.96を発表したのも決して偶然では無い気がする。現在カタログ上のカラトラバはシンプルな時刻表示と日付カレンダー機能までのラウンドケースに限定されているが、昨年発表されコンプリケーションカテゴリーに分類されているRef.5524Gにはカラトラバ パイロットトラベルタイムの名称が与えられている。その意味では機能にかかわらずパテックのラウンドケース(真円文字盤系)タイムピース全般をカラトラバデザインと括れるかもしれない。

そんな、こんなカラトラバが、現在店頭で充実しております。独断と偏見で一部コンプリも仲間に引き吊りこんで・・
Ref.5119J-001 YG 税別 2,220,000円(税込 2,397,600円)
Ref.5119G-001 WG 税別 2,420,000円(税込 2,613,600円)参照記事 
特徴的なクルドパリベゼル+ローマンインデックスを持つ手巻きシンプルウオッチ の傑作、 以外に新しい出自で1985年のRef.3919がルーツ。
Ref.5116R-001 RG 税別 2,930,000円(税込 3,164,400円)参照記事
一見はRef.5119ながら希少なホワイトエナメル文字盤モデル。通好みの一本。
Ref.5196J-001 YG 税別 2,260,000円(税込 2,440,800円)参照記事
Ref.5196G-001 WG 税別 2,470,000円(税込 2,667,600円)
ブランドを代表する歴史的タイムピースである1932年発表のRef.96(クンロク)の遺伝子を脈々と引く現行モデル。手巻き+ノーマルケースバック。
Ref.5296G-010 WG 税別 3,040,000円(税込 3,283,200円)参照記事
Ref.5296G-001 WG 税別 3,040,000円(税込 3,283,200円)参照記事
クンロクケースの日付付き自動巻きモデル。枝番001はトリプルサークルタイプの復刻文字盤を採用。
Ref.5123R-001 RG 税別 2,810,000円(税込 3,034,800円)参照記事
手巻き、シンプルこの上ないスモールセコンドの顔ながら、特徴的なケース形状によるユニークな一本。
Ref.5227R-001 RG 税別 3,900,000円(税込 4,212,000円)参照記事
インビジブルヒンジと呼ばれる巧妙な隠し蝶番で裏スケルトンを覆い隠す裏蓋が開閉できるハンター構造の自動巻きモデル。ケースへの手間の掛け方が凄い。
Ref.5153R-001 RG 税別 3,890,000円(税込 4,201,200円)参照記事
5227とは好対照をなす古き良き懐中時計のハンター様式を正当に引き継ぐハンターケースの自動巻き
Ref.5524G-001 WG 税別 5,350,000円(税込 5,778,000円)参照記事
コンプリケーションカテゴリーながらモデル名が・・巷では希少モデルの噂ですが店頭にございます。
Ref.5396G-001 WG 税別 5,390,000円(税込 5,821,200円)参照記事(素材違い)
同じくコンプリから"クンロク"繋がりということで、こちらもパテックを代表するアイコンウオッチ
9/25追記
Ref.4897G-001 WG 税別 3,230,000円(税込 3,488,400円)
レディスをすっかり忘れ物。サンレイパターンのギョシェにエッジの効いたインデックス、シャープな針、上品オーラが凄い。今年ベゼルのラウンドがバケットダイアになったニューモデルが追加発表。
※価格は2016年7月現在

今回は画像手抜きです。ご容赦ください。

文責:乾

 

異常人気のステンレスノーチラス3針Ref.5711/1A-010。先月のパテック フィリップ展のトークイベント質疑でも「なぜ手に入らないのか?飢餓状況を敢えて作っているのか?」との素朴なご指摘があった。
「決して調整しているわけではなく、実は全リファレンスの中で最も製造数は多いが、需要が多すぎてご迷惑をお掛けしている」との回答で意図的な生産調整等は無いが、他モデルの生産を減らしても売れる物を増産し結果的に短命なヒットで終わらせないのはヨーロッパの伝統的な物作り哲学かと・・

スイスの伝統的機械式時計が壊滅的状況下の1976年に、それまでには無かった"ラグジュアリースポーツ"という新機軸として発表されたノーチラス。デビューから今日に至るまでずっとステンレスにスポットライトが当てられ続けてきた。しかし最初からケースバリエーションとして18金ソリッドゴールドもステンレス&18金のコンビネーションモデルも作られていたようである。(下画像のコメント参照)
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10年以上も前になるが、スイス南部の地方都市シヨン(SION)郊外でゴルフをする機会があった。ローカルかつ天然なゴルフ場に集っている紳士淑女は常連のシニアからシルバー世代で微笑ましい老カップルが多かった。そのクラスの高そうな方々が即興・即席のパーティを組んでスコアカードも持たずセルフでカートを引き、思い思いにスタートする実にのどかなスタイル。
おしゃべりが主目的なのかクラブハウスのテラス席で談笑するそんな彼ら彼女らの腕にはパテックのノーチラスを始めラグジュアリースポーツウオッチが多数見られたが、ほとんどがゴールドのモデルだった。
やたらステンレス素材の印象がノーチラスには強いが、現行メンズラインナップ16型の内でコンビ1型ゴールド8型、残る8型がステンレスで構成比率は半々だ。
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そんなことで引き続き今回も18金モデル。ローズゴールド3針モデルRef.5711/1R-001は昨年2015年の発表。税別5,730,000円はステンレスモデルの2倍チョッとだ。ちなみに前稿紹介のアクアノート トラベルタイムのローズ5164R-001とは同価格である。トラベルタイムモジュールと18金ブレスがほぼトントンは皆さんの印象や如何に?個人的にはこのブラウンのダイアルカラーとローズの組み合わせは大いに気に入っている。健康的に焼けた手首に是非巻いていただきたい1本。
素材が変わっても薄さはそのままで、この時計最大の魅力に変わりはない。ケースの薄さのままブレスレット全体が仕上げられているのがわかる。金無垢の重量感はもちろんあるが、抜群のフィット感がそれを快感にしてしまう。
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6時側のサイズ調整用の駒が3個で12時側より1個少ない。腕元の時計を見た時に時計ケース本体が手前側(6時側)に寄っていた方が見易いので6時側を短めにするのはサイズ調整の基本。ただ最近スタッフの岩田がバックルや時計ケース形状、また駒の大きさ等の要因で、両側のバランスは都度検討した方が良いと言っている。確かに人の手首断面の形は千差万別なので場合によっては敢えて12側を短くが正解という事もある。時計と付き合う上で着け心地は本当に大事な大事なポイントなので出来うる限り慎重に見極めて調整したいと思っている。

さらなる魅力については既に紹介済みのステンレス2モデルの下記記事をご参考下さい。
5711/1A-010あぁノーチラス、されどノーチラス5711/1A-011ノーチラスSS白 判官びいき?

Ref.5711/1R-001
ケース径:40.0mm(10時ー4時方向) ケース厚:8.3mm
防水:12気圧
ケースバリエーション:RGの他にSS(別文字盤有) 
文字盤:ライト/ダークブラウン グラデーテッド 夜光付ゴールド植字インデックス
価格:税別 5,730,000円(税込 6,188,400円)2016年7月現在


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Caliber 324 S C/386)
直径:27.0mm 厚み:3.3mm 部品点数:213個 石数:29個 受け:6枚
パワーリザーブ:最低35時間~最大45時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax®(Silinvar®製)
振動数:28,800振動
ローター:21金ローター反時計廻り片方向巻上(裏蓋側より)
尚、スピロマックス等のパテック フィリップの革新的素材についてはコチラから

PATEK PHILIPPE 公式ページ

文責:乾
PATEK PHILIPPE GENEVE(M.HUBER & A. BANBERY) P.231

2016年9月15日現在
5711/1R-001RGブレス 在庫有です。
5711/1A-011SS白 店頭にてご予約いただけます。
5711/1A-010SS青 店頭で順番無関係のご登録のみです。ご予約はご容赦ください。
(パテック フィリップ在庫管理担当 岡田)

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パテックの18金は時々ややこしい。上はイエローっぽいがローズゴールド。共通しているのは優しい色目。某有名ブランドR・・のイエローとはり異なりかなりマイルド。
皆さまご存知を承知で18金のおさらい。元素記号Au原子番号79の純度99.99%以上が純金いわゆる24金であり、万年筆のペン先等に使われているが柔らかく変形しやすいので時計のケースやジュエリーとして硬さを保ちつつ加工性を持たせるために主に銀と銅を純金に混ぜた合金が18金である。その際の純金度合が75%つまり24分の18となる事が名称の由来だ。21,22金もその合金度合を表現している。
混ぜ込む25%の内容で出来上がりの色目が異なり、一般的なイエローゴールドは銀と銅が半々だがブランドで6-4、4-6の巾があるようでパテックはたぶん銅多めかと思われる。逆にローズゴールドは赤味を抑えるために銅を少し控えている気がするが、だいたい各ブランドともそのレシピは社外秘なのであくまで憶測だ。
いづれにせよパテックのイエローとローズの色目は控えめで我々黄色人種の肌との親和性が良い。店頭で時計だけ見ているとどうしても18金="ハデ!"の印象なのだが、騙されたと思って是非手首に載せると、その馴染みの良さに驚かれる事しばしである。

今回のモデルはステンレス(Ref.5164A-001)では紹介済みのアクアノートトラベルタイムのローズバージョンで2016年新作モデルである。上画像はわざと昼10時のホームタイム時針と夜10時のローカルタイム時針を重ねた状態で、先月メダルラッシュだったリオデジャネイロと日本の関係にしてある。
ゴージャスなゴールド素材はどうしても派手さが先に立って着用がためらわれがちだが、前述のようにパテックのローズの色目が元々嫌味が無い上に、文字盤とトロピカル(ラバー)ストラップがローズと同系色のブラウンなので、黒と銀のコントラストがきついステンレスモデルよりも着け易いかもしれない。同じ時計ながら両者の印象はそれぐらい違う。
トラベルタイムの機能やモデルの詳細説明はステンレスモデルRef.5164A-001の紹介でしっかり書きましたのでそちらをご覧ください。

Ref.5164R-001
ケース径:40.8mm(10-4時方向)ケース厚:10.2mm ラグ×美錠幅:21×18mm
防水:120m ねじ込みリューズ仕様
ケースバリエーション:RG、他にSS 
文字盤:ブラウンエンボス 蓄光塗料付ゴールド植字インデックス
ストラップ:ブラウンコンポジット《トロピカル》ストラップ(ラバー)アクアノート フォールドオーバー クラスプ付き 
価格:税別 5,730,000円(税込 6,188,400円)2016年7月現在

さて、ケースバックの仕様もステンレス同様の裏スケルトン。ムーブメントも全く同じなのだがケースとローターが同色系なのでシルバーカラーの地板等のムーブメントに目立っている。ラグ4か所には18金製を表現するホールマークの刻印。
撮影時に気づいたがステンレスモデルのブラックラバーではあまり意識しなかったカラトラバ十字のエンボスがブラウンになるとやたらと存在感が出てくる。ローズゴールド?のバネ棒も目立っておりますが、これはあんまり触りたくないナァ・・
_DSC8027.jpg

Caliber 324 SC FUS

直径:31.0mm 厚み:4.9mm 部品点数:294個 石数:29個
パワーリザーブ:最低35時間~最大45時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax®(Silinvar®製)
振動数:28,800振動
ローター:21金ローター反時計廻り片方向巻上(裏蓋側より)
尚、ムーブについての過去記事はコチラから
又スピロマックス等のパテック フィリップの革新的素材についてはコチラから

PATEK PHILIPPE 公式ページ

文責:乾

2016年9月4日現在
5164R-001 5164A-001 共に店頭在庫有ります
(パテック フィリップ在庫管理担当 岡田)

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