パテック フィリップに夢中

パテック フィリップ正規取扱店「カサブランカ奈良」のブランド紹介ブログ

5167/1Aアクアノート3針ステンレスブレスレット

ノーチラスシリーズを除くとメタルブレスレットのモデルが非常に少ないパテック フィリップのラインナップ。その中で唯一メタルブレスとラバーストラップに互換性があって、どちらの設定で購入しても、別売でもう片方を手に入れれば両方をチェンジャブルに楽しめるお得感の有る唯一のモデルがRef.5167/1Aだ。この事は意外に知られていないような気がする。
逆に現在ラバーストラップしか設定の無いアクアノートのトラベルタイムRef.5164のステンレスやローズゴールドモデルに「別途でメタルブレスの調達が出来ないか?」というご相談を受けたりもする。
同様にメタルブレスレットタイプが今年生産中止となったが、両方の設定が有った年次カレンダー等は見た目いかにも互換性があるように受け止められていた。現実は全く互換性が無く"一粒で二度おいしい"と言うわけにはいかなかったのだ。
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このモデルは既にブログ記事にしていると思い込んでいた。ラバー製のコンポジットストラップモデルRef.5167Aをずっと前に紹介済みなので、勘違いしていた様だ。元々あまり記憶には自信が無いところに加齢を言い訳にしながら物忘れが酷くなる一方だ。逆に記事にしたモデルを再度撮影するような事もある。ところが不思議なもので2度目もほぼ同じライティング、アングルでボケ加減まで酷似した絵を撮っている。記憶力と違って創造力はそんなに落ちて逝かないのかもしれない。
捉えどころのない8角形のサテン仕上げベゼルからは、この時計デザインが明らかにノーチラス由来の物であることが解る。但し、裏蓋とミドルケースを一体としてベゼル下にパッキンを挟み耳で両者を固定するジェンタ考案の特殊な2ピース構造であったノーチラスと異なり、アクアノートは逆にベゼルとミドルケースを一体化して裏蓋をスクリューバックで捻じ込み固定する一般的なケーシングとメンテナンス性に優れた構造を与えられた。防水性は両者ともに120mでスタートしている。
ノーチラスのデビュー1976年から21年後の1997年にスポーツエレガンスをテーマにケース径35.6mmのRef.5060Aでアクアノートはデビュー。翌1998年には裏スケルトンへ仕様変更されたRef.5066とクォーツのRef.5064A、同時にケース径の小さい婦人用のRef.4960A、さらに38.8mmの当時としては大ぶりなRef.5065Aが一斉にリリースされた。そのブレスタイプRef5065/1Aが下右端で今回紹介の5167/1Aの原型と言える。この他にもイエローゴールドのRef.5066Jなんかもこの年生まれだ。この年のアクアノートは本当に多産だった。しかし今日からすると本当にどれも可愛いらしいサイズだったわけだ。
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A、1998年/4960A  29.5mm レディス クォーツ
B、1998年/5064A 35.2mm メンズ クォーツ
C、1997年/5060A 35.2mm メンズ 自動巻 ノーマルケースバック
1998年/5066A、5066/1A(SSブレス)、5066J(YG) 自動巻 裏スケルトン 
D、1998年/5065/1A、5065A、 メンズ 自動巻 38.8mm
当時の事をよく覚えていないが人気が有りすぎて一杯バリエーションを増やしたというよりは、市場でのサイズや駆動系統の要望を計る為にテスト的に投入された感が有る。ともあれ人気シリーズとしてのロングセラーを誇り、2007年には現行の第二世代Ref.5167系(ケース径40.8mm)にフルモデルチェンジ。SSブレスレットの5167/1Aは翌2008年に追加設定された。
※正確には5065と同じケースサイズ38.8mmを受け継ぐRef.5165も第二世代仕様で2007年にリリースされたが、2009年には製造が中止されている。
この第二世代へのモデルチェンジの変更点は多々あって、文字盤のエンボス形状とそれに呼応したコンポジットストラップのデザイン、ストラップとケースのアタッチメントスタイル、直線的だったメタルブレスの曲線化、視認性が向上したインデックスサイズ、等々多岐にわたる。変更後の第二世代は明らかにエレガントさが増した。ところがレディスは現在まで世代交代が無い。2004年にベゼルにダイアモンドをセットし、カラフルな文字盤と同色のコンポジットストラップの多色展開でデビューした"アクアノート・ルーチェ(伊:光、輝き)"。ケースは35.6mmへとサイズアップされたが、その基本的なデザイン仕様は20年以上に渡り今も不変である。

個人的な好みで言うとノーチラスもアクアノートも最初はあまり好きでは無かった。巷で大騒ぎされるのが少々不思議で一生腕にする事は無いだろうと思っていた。車も時計も基本的に"トラッドかつ美形でコンシャス"が好きなので、捉えどころが無く、なで肩過ぎる八角形の幅広なベゼルや、有っても無くても落ち着きが悪い印象だった両サイドの"耳"にずっと馴染めないでいた。これは奈良でパテックブランドをスタートさせた4年前でも感じていた事だった。しかし現場で販売を重ね、頻繁に実機を見て触り試着するうちに、そのお多福のような愛想笑いの絶えない顔に惹かれるようになった。さらに顧客様の着用シーンを何度も見ていて、敷居は低いが使い勝手は素晴らしい五つ星ホテルの様な物かもしれない。最高のラグジュアリーを軽やかにカジュアルに楽しめる。それがノーチラスとアクアノートという兄弟時計が持つ最大の魅力だろう。
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ノーチラスのブレスレットと異なり結構な大駒かつフレキシブルなので、時計全体をサイドビューで撮るとこうゆう情けないカットになった。ケースについて目視の感じではノーチラス3針5711/1(8.3mm)の方が薄く感じてしまうのだが、実際はほんの少しアクアノート(8.1mm)が薄い。ブレスの厚さは公表値が無いし、手元に実機が無いので比べられないが、これまた感覚的にはアクアノートが少し厚いように思う。尚、ご愛用者様のお話ではメタルブレスとコンポジットのラバーストラップでは重さが相当違うので良し悪しで無く着用感が全く違う様だ。
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入荷時の梱包状態。だいぶ前からパテック フィリップ ジャパンでは入荷検品をしていない。理由はあまりにも初期不良が無くて、むしろバキュームパックを開封して検品する事での埃の付着や微細なキズ発生等のデメリットが勝るとの判断による。結果的にスイスの工場で検品後は、仕入れた正規店が最初の開封検品者となる。4年前からの仕入れの中で、微妙なケースを除いて明らかな初期不良は今のところまだ無い。絶対的な検品数が違うので断定的には言えないが、かつて扱っていた優等生なロレックスを今のところ凌駕していると思う。
この時計の最大の欠点は、入手がかなり困難になっている事だろう。しかし当店では一年位前まで、ブレスレット仕様に関してはそこまで注文が殺到していた感じは無かった。今でもノーチラスに較べれば半分以下の問合せ件数だが、全体の底上げ感があって、日々状況はシリアスになっている。近々、そのあたりの現状を整理してご案内出来ればと思っている。

Ref.5167/1A-001
ケース径:40.8mm(10-4時方向)ケース厚:8.1mm ラグ×美錠幅:21×18mm
防水:120m ねじ込みリューズ仕様
ケースバリエーション:SSSSストラップ(ラバー)仕様RGストラップ(ラバー)仕様 
文字盤:ブラック・エンボス 蓄光塗料付ゴールド植字インデックス 
価格:お問い合わせ下さい

Caliber 324 S C
直径:27mm 厚み:3.3mm 部品点数:213個 石数:29個
パワーリザーブ:最低35時間~最大45時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax®(Silinvar®製)
振動数:28,800振動
ローター:21金ローター反時計廻り片方向巻上(裏蓋側より)
尚、ムーブについての過去記事はコチラから

PATEK PHILIPPE 公式ページ

参考資料:PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE Vol.Ⅳ No.4
文責 撮影:乾

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