パテック フィリップに夢中

パテック フィリップ正規取扱店「カサブランカ奈良」のブランド紹介ブログ

レディス 一覧

メンズブランドの印象が強いパテック フィリップだが、近年はレディスウオッチの存在感が徐々に増している。昨年度のスイスの出荷本数の男女比率が約70対30%と聞いた記憶が有る。最新の2019カタログへの掲載モデル数(時計のみ)では97対66本で約40%がレディスだ。グランドコンプリケーションには2モデルしかレディスが無いので、グラコンを除いたラインナップでの男女比率は65対64本となって半々になっている。
昨年、パテックの現行ラインナップには存在しなかったペアウオッチが新規に提案された。カラトラバ ・パイロット・トラベルタイムのローズゴールドモデル(5524R7234R)である。2015年度迄はクルドパリベゼル装飾が特徴的な7119と言うカラトラバのレディスモデルがあった。このモデルには全く同デザインのメンズで5119(2019年2月生産中止発表)が有り、シンプルかつベーシックな非常に好ましいペアウオッチがあったが残念な事に消滅してしまった。
何となくペアになりそうな時計はノーチラスやアクアノートに存在するが文字盤が異なったり、ケースやストラップが異なったりで"なんちゃってペア"と呼んだ方が良さそうだ。どうもパテックはメンズとレディスに求められる時計デザインは異なるという考えを持っている様だ。ただサイズの大小だけで対応するという考え方を避けている様に思う。
その最たる現象がレディスだけのシリーズが存在している事だ。1999年に登場した『Twenty~4』は一見全く新しいデザインに見えるが、明らかにレクタングラ―(縦長長方形)ウオッチであるゴンドーロの遺伝子を引いている。これはケースのみならずブレスレットにもその特徴が取り込まれている。同シリーズはデビュー以来ハイジュエリーを含む様々なモデルが生産されてきた。その殆どがクォーツムーブを搭載したが、一部手巻きの機械式モデルも存在した。現在は随分整理されステンレスとローズゴールド各4型がラインナップされている。ステンレスモデルはクォーツゆえの魅力的な価格と安定的な供給が相まってロングセラーかつベストセラーモデルである。
誕生から20周年を迎えたTwenty~4に自動巻の基幹エンジンCal.324 S Cを搭載したラウンドシェイプのニューモデルが加わった。昨年秋にミラノで大々的に発表され、一部の店舗で先行販売されていたが先日から当店でも取り扱いがスタートしている。_DSC9627.png

ケース径36mmは最新のサイズトレンドを反映し実に見やすい。ダイアルデザインは従来の長方形の第一世代とは大きく異なる。視認性抜群のアラビアインデックスは前述の唯一のぺアウオッチであるパイロット・トラベルタイムの字体から想起されている。縁取りされた見やすいカレンダーもこれまでは備わっていなかった。従来は良くも悪くもアバウトだった分(ミニット)の読み取りも分専用インデックスによって容易になった。何よりメカニカルな秒針の動きがこの時計の実用性を決定づけている。此処まで視認性を高めた女性専用時計はブランドを問わず大変珍しい。
第一世代のTwenty~4の広告は少しセクシーなイメージで女性特有の魅力を打ち出していたように思う。新しいTwenty~4 Automaticの訴求ではそんなテイストは微塵も無く、キャリアや完全に自立した大人の女性としての打ち出し方になっている。日本でも徐々に企業での女性管理職や役員が増えつつあるが、欧米ではこの20年間でそこが激変したのだろうなと思わせられる。第一世代のTwenty~4はプレゼントされるケースも多い時計だけれど、新しいTwenty~4 Automaticはステンレスモデルでも結構な価格ながら女性が自分自身で購入する時計なのだろう。
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バックル部分は少し改良されて完全な左右対称の両観音方式となり、リリースも両側から同時にプッシュ(青い保護シール部分)する最新方式に改められた。ティエリー・スターン社長が従来のデザイン継続に強く拘ったブレスレットは、この時計で一番美しい部分かもしれない。※左側の赤い部分は保護シール
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後ろ姿からは太いラグが特徴的な頑丈そうなケース構造が見て取れる。日常生活防水の時計には見えない安心感が漂う。画像下部でケースが少し段付きで凹んでいる部分が有る。どうやらスナップ形式の裏蓋を開封する為のスリットの様だ。これは中々見た事の無い珍しい細工である。個人的にはいっそのこと裏蓋は捻じ込みにして防水性能を高めてより実用性を獲得しても良かったのではないかと思う。この時計はベゼルのダイア装飾が無ければ本当にジェンダーレスだと思う。事実、数日前に来られた新規の男性のお客様は、最初は真剣に自分用として見ておられた。
恐らくパテック フィリップの中でメンズも含めて、最高に読み取りに優れる最強装備品的なレディスウォッチであろう。素材違いのステンレスタイプや、ラグやブレスレットにもダイア装飾されたモデル、フルパヴェと呼ばれるダイアモンドテンコ盛りのゴージャスな物まで多様なラインナップがいきなり揃って居る。詳しくはHP等でご覧頂きたい。

Ref.7300/1200R-001
ケース径:36mm ケース厚:10.05mm 防水:30m
ダイヤ付ベゼル(160個 約0.77カラット)     
ケースバリエーション:RG(別文字盤有)、SS(別文字盤有) 
文字盤:ブラウン・ソレイユ 蓄光塗料付ゴールド植字アラビアインデックス 
価格:お問い合わせ下さい

Caliber 324 S C
直径:27mm 厚み:3.3mm 部品点数:213個 石数:29個
パワーリザーブ:最低35時間~最大45時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax(Silinvar製)
振動数:28,800振動
ローター:21金ローター反時計廻り片方向巻上(裏蓋側より)
尚、ムーブについての過去記事はコチラから

PATEK PHILIPPE 公式ページ

参考資料:PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE Vol.Ⅳ No.7
文責 撮影:乾

今夏の異常気象は本当に厄介だ。予想外地域への地震、記録破りの大雨に一転しての酷暑、そして逆走台風。被災された方々は本当にお気の毒。心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。
相方の出が広島県。しばらく断水で難儀を強いられた血縁もいた。また百貨店部門は愛媛の松山市にあって直接被害等は無かったが県南部(南予)は報道が少ないものの結構な被災をされており、地縁と血縁強固な地方特有の事情もあって経済的影響も色々出ている。
そんな過酷な日々ながら奈良県北部の大和盆地は本当に災害が少ないエリア。日本最初の都に定められた天命を災害の報を聞くたびに強く思う。

さて、この時期は少しでも凉を感じられるモデルを紹介したい。それでいて夏色感もあるレディスコンプリケーションがRef.7121J-001。コンプリと言っても本当にプティ(小さい)コンプリでムーンフェイズ(月相)しか付いていない。実用面から言えばカレンダーの方が必要なはずだが、月の満ち欠けなどと言うロマンティックな表示が優先されているのはいかにも乙女時計らしい。
ちなみにメンズには全くラインナップされていないムーンフェイズのみという乙女時計仕様はレディスでもう一型Ref.4968があり素材やブレス違いを含めると2型で5つもバリエーションがある。
現在でこそ永久カレンダーを始め手巻きクロノグラフ、年次カレンダー、ワールドタイム、トラベルタイム等でパテックに於けるご婦人用のコンプリケーションウオッチは百花繚乱と言えるが、それはここ10年位の話でそれ以前から長きに渡って作られて来たレディス用のコンプリケーションはシンプルムーンフェイズモデルだった。
スイスでは永久カレンダー(1800年頃)よりも古くから搭載された機能で、当時は航海や狩猟、漁猟に欠かせないものだった。月齢の周期は29日12時間44分。これを29.5日として59日で2個の月が描かれたムーンフェイズディスクを一周させている。0.5歯という歯車を刻めないので倍数処理されたわけだ。
ただ、その周期だと数年で調整が必要な誤差が出てしまう。パテック フィリップを始め現代の高級時計の標準的なムーンフェイズは、複雑な歯車機構により構成されており122.6年掛けてたった1日分の誤差が蓄積して要修正となっている。前言撤回でPetitとは言えない立派なコンプリケーションだった。
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針の形状はユニークだ。ちゃんと名前が有って"スペード針"と言われている。分針が途中でくびれていて女性のセクシーなボディーラインの様に見えなくもないが、スペードの形状を限りなく伸ばした形でメンズウオッチにもこの針はそこそこ採用されている。ブレゲ数字インデックスとの相性がとても良い。
女性向けムーンフェイズの特徴の一つはムーンフェイズディスクだけでなくスモールセコンドと供用されているサークルの未開口部分にもお星さまが装飾としてプリントされている事だ。これもメンズでは見られない乙女仕様か。
ケースは腕時計黎明期を思わせるオフィサー(将校)スタイルのユニークなラグ形状。女仕立てにすると結構可愛らしい。ベゼルには0.52カラットになる66個のダイアモンドが輝いている。あまり知られていないがパテックのタイムピースにはデビアス社のトップウェッセルトン・ダイヤモンド(クラリティIF及びFLのみ)が使用されていて極めて質が高い。そしてジェムセッティングは実用性を重んじるパテックらしく滑らかな表面を意識し、衣類の袖口の繊維が引っかかったりしない手法が採用されている。
ストラップはMatte pearly beige alligator。パーリィとあるように車のパール塗装の様に光沢があってとても上品。暖色系の色目ではあるが、薄めのサンドカラーに光沢感が効いて涼しさを感じさせる夏時計に仕上げられている。

Ref.7121J-001 レディス コンプリケーション ムーンフェイズ

ケース径:33.mm ケース厚:8.35mm ラグ×美錠幅:16×14mm
防水:3気圧 66個のダイア付ベゼル(約0.52ct.)
ケースバリエーション:YGのみ 
文字盤:シルバリィ グレインド 18金植字ブレゲ数字インデックス
ストラップ:ハンドステッチのマット(艶無)パーリィベージュアリゲーター
      18KYGブレスレットのバリエーション有り
価格:お問合せ下さい
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少しでも涼し気な印象に出来ないかとフォトショップでチョッと悪戯。ムーブメントNoもあり得ないくらいラッキーな・・・不変の長命ムーブメントCal.215。人生もこうであって欲しいナァ!

Caliber:215 PS LU

ムーブメントはパテックを代表する手巻キャリバー215にスモールセコンドとムーンフェイズを組込んでいる。2006年に発表されたシリコン系素材Silinvar®「シリンバー」採用の革新的なSpiromax®スピロマックスひげゼンマイが搭載されたことで耐磁性と耐衝撃性が格段に向上している。まさにパテック フィリップの哲学"伝統と革新"を体現した頼もしいエンジンが搭載されている。

直径:21.9mm 厚み:3.00mm 部品点数:157個 石数:18個 
パワーリザーブ:最短39時間-最長44時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax®(Silinvar®製)
振動数:28,800振動

PATEK PHILIPPE 公式ページ

文責:乾

2018年7月31日現在
7121J-001   店頭在庫有ります
関連ブログ:着物でパテックフィリップ、ショパール(2017/8/29記事)





気付いている方が圧倒的に多いと思われる新しいパテックフィリップの公式インスタグラム
明日は朝から公式HPを見て新作のブログを書く予定だった。ひょっとして何か欠片くらい新作について載って無いか公式HPを訪問すれば、なんと新しくインスタが始まり、つい先日の18日に2018ニューモデル2型をリヴェール(ご紹介)するとあるではないか。
で、早速インスタでPP検索したらメッチャ凝った投稿がアップされていた。従来からあったメンズのカラトラバパイロットトラベルタイムRef.5524G(WG)のローズゴールドバージョン。文字盤カラーはWGの青ではなく茶色。何となく昨今他ブランドで流行っているブロンズっぽい。ただし凄く綺麗でエイジングとは無縁、でもカッコいいRef.5524R-001。
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でもってビックリしまくったのがまんまサイズダウン(37.5mm)したレディスのパイロットトラベルRef.7234R-001。色使いもメンズと全く同じ、センターフルローター自動巻きCal.324(直径27mm)がベースキャリバーなので結構な大きさになってしまう。既に生産中止された品番が近いRef.7134Gは手巻きCal.215(直径21.9mm)にトラベルモジュールを積んで35mmで、WGケースのベゼルはダイア巻き。当時の価格は税別451万円だった。あっ、当店にデッドストック一本有りです。
となると新しいレディスパイロットトラベルの価格が気になる。たぶんメンズは現行のWGモデルと同価格のはず、とすればあんまり変わらないのだろうか。明々後日には彼女に会える。

Ref.7134Gは確か画像は撮ってたはず。記事にする前にディスコンになったのでお蔵入りさせたのをやっと探してアップしようとしたら何故かサーバートラブルのような表示が出て全く貼り付けられない。でも今晩しか価値の無い本稿なので画像無しで投稿。

文責:乾

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パテックよりイレギュラーなプチ製品追加情報が来た。こうゆう「突然お邪魔します!」的なモデル発表はいつも可哀そうだと思ってしまう。拙ブログで毎年一番アクセスが多いのがバーゼル訪問前後の新製品紹介編。2番目がそれに先立つ生産中止情報編。それほど時計ファンにとってお気に入りブランドの継続・廃番・新作は気になってしょうがないところ。昨年のノーチラス発売40周年記念限定モデルの様にストーリーが有ってそれだけで盛り上がれるタイムピースは良い。むしろブランドにとって貴重な別アカウントでの商戦作りも出来よう。だからこそ中々周知されにくいであろうプチ情報も丹念にお伝えしてゆきたい。けっして流行らない(流行り過ぎた?)寿司屋のようにネタが尽きたという訳では・・・

レディスの年次カレンダーは2005年にメンズ2代目Ref.5056と似た顔Ref.4936で発表された。女性向けにマザーオブパール(MOP)文字盤が採用され、WGにはタヒチ産黒蝶貝、YGとRGにはバリ産白蝶貝が使われていた。ベゼルには二重巻きでダイアモンドセットされていた。パワリザはゼンマイ臭いのが敬遠されてか省かれていた。翌年の2006年には豪華仕様のケースサイド及びラグにもダイアジェムセットがなされたRef.4937が追加されている。なぜかWG仕様はインデックスは斜体のかかったアラビアで転写となっていた。

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4936&4937のコンビは結構ロングセラーとなり2014年まで生産されたが、2015年発表の現行モデルRef.4947&4948に引き継がれた。二世代目の主な変更点はベゼルのみダイアの4947はダイアルがMOPからソリッド通常文字盤になり、ケースサイドとラグまでダイア装飾の入った4948のみがMOP文字盤とされて住み分けが図られた。インデックスは全て正体のアラビア植字となりケース径が1mmUPした。少し若返った印象だろうか。いづれにしても美人姉妹のような関係が続いている。
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で、いつもどおり前置きが終わって、今回の新色は豪華仕様の姉のWG素材の文字盤変更である。画像は質感が出ていないが資料には真珠母貝とある。我々もスイスパテック社のHP上の画像確認だけなので判然としないがアラビアインデックスのみが鏡面シルバー色(下画像とはかなり違うが?)でレールや曜日、月等のディスプレイはブラックのようだ。でもこの顔どっかで見た既視感があると思ったら、今年バーゼルでレディス永久カレンダーRef.7140に素材追加されたWGのスペアストラップ(シャイニーグリーンターコイズアリゲーター)仕様とか、妹分の年次Ref.4947Gに文字盤追加されたシルバリィ バーティカル アンド ホリゾンタル サテンフィニッシュド ダイアル(長っ!)とか。
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ともかく最近のパテックのトレンドなのだろうレディスはブルー系やグリーン、パープル、ピンクなど明るいビビッドカラーのアリゲーターストラップの採用がラッシュだ。

Ref.4948G-010 レディス年次カレンダー

ケース径:38.0mm ケース厚:11mm ラグ×美錠幅:19×14mm 
防水:3気圧
ケースバリエーション: WG(別ダイアル有
文字盤:バリ産ホワイト マザー オブ パール、ゴールド植字インデックス
ストラップ: 青緑系アリゲーター ※カラー名称不明、パテックHP記載のブリリアント・ミンクグレーは誤植と思われる為
バックル:ピンバックル(Prong buckle)
ダイアモンド:ケース347個~2.65ct リューズ14個~0.06ct バックル27個~0.21ct 合計388個~2.92ct
価格:税別 7,670,000円(税込 8,283,600円)2017年9月現在
9月よりデリバリー予定

Caliber 324 S QA LU
直径:30mm 厚み:5.32mm 部品点数:328個 石数:34個 受け:10枚 
パワーリザーブ:最低35時間~最大45時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax®(Silinvar®製)
振動数:28,800振動 
ローター:21金ローター反時計廻り片方向巻上(裏蓋側より)
尚、スピロマックス等のパテック フィリップの革新的素材についてはコチラから

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文責:乾

前回に続いてディスコン(生産中止)の銘品紹介シリーズ。レディスコンプリケーションのトラベルタイムRef.7134G。天才時計師ルイ・コティエ氏によって考案されたトラベルタイム機構の特許をパテックが取り製造を始めたのは50年以上も前の1959年。その後クォーツ全盛期時代に製造は一旦途切れている。スイスの機械式時計がようやく復活した1990年代後半になって現代のトラベルタイムの製造が再開した。
今回紹介のRef.7134Gは2013年に発表され2016年にディスコンされた少し短命なモデル。或る意味製造個数も少ないはずで希少性は高い。
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実はこのモデルの生産中止で現在レディスのトラベルタイムコレクションのラインナップが無くなっている。個人的には1997年から再開された現代トラベルタイムのレディスでは一番お洒落で良い顔をしていると思う。何が良いって文字盤の色目が表現の仕様が無い微妙な薄めのブラウン。同色のアリゲーターストラップのカラー名称がシャイニー トープ(Shiny taupe)。そう、某有名ブランドE社の中々買えない超人気レディースバッグにも採用されている有名な色目。いわゆる旬のお色。
全ての針と6時側のスモールセコンドインダイアルと12時側のホームタイムと連動した24時間インダイアル、パテック フィリップのロゴ等の情報一切が白色でまとめられておりスッキリと締まった表情になっている。18金製のアラビアインデックスはポリッシュされており少々視認性に難がありそうだが、オフィスや屋外など光量がしっかりある環境なら充分見易い。逆に少しトーンダウンしたレストランのディナー席などではインデックスが変に悪目立ちしないのでラグジュアリーなドレスウオッチとなる。ベゼルにはトップウェルセットンのダイアモンド112個(~0.59ct)が丁寧にセッティングされている。パテックのダイアセットはその時計作りのポリシー同様に実用性を高めるため衣類の袖口が引っかかったりしないよう滑らかさを最優先した手法を採用している。海外を舞台に働くキャリアウーマンにはうってつけの一本と言えそうだ。

Ref.7134G-001
ケース径:35mm ケース厚:9.2mm ラグ×美錠幅:18×14mm 防水:3気圧
112個のダイヤ付ベゼル(~0.59カラット)
ケースバリエーション:WG 
文字盤:ブラウン サンバースト 18金植字アラビアインデックス
ストラップ:シャイニー トープ アリゲーターストラップ
価格:税別 4,510,000円(税込 4,870,800円)2016年11月現在
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Caliber:215 PS FUS 24H
この時計手巻きである。実用性からすれば極薄自動巻きCal.240にトラベルタイムモジュールを積めば良さそうだが、たぶん文字盤レイアウトに無理があって手巻きの名キャリバー215が採用されている。ビックリするのはトラベルタイムモジュールの薄さだ。ベースキャリバー215の素の厚みが2.55mmで部品点数130個なのでモジュールは厚さ0.8mmに48点のパーツで構成されている事になる。他のメンズのトラベルタイムと違ってホームとローカルタイムの昼夜表示が無いにしても凄い部品密度である。ケースの厚みは9.2mmと意外にある。たぶんトラベルタイム操作プッシャーを組み込む為にある程度の厚みが必要なのだろう。

直径:21.9mm 厚み:3.35mm 部品点数:178個 石数:18個
パワーリザーブ:最短44時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax®(Silinvar®製)
振動数:28,800振動

尚、スピロマックス等のパテック フィリップの革新的素材についてはコチラから

PATEK PHILIPPE 公式ページ

文責:乾

2017年6月9日現在 店頭在庫有ります

2016年新作レディスモデルのテーマの一つが"ダイア"。既存モデルをベースにしたダイアモンドデコレーションバージョンの追加であった。圧巻はダイアモンドリボンのメレダイア文字盤敷き詰め+ラグダイアモデルRef.4968/400R-001。全くの新作としか思えないほど原型を留めていない。その一方で一体何が変わったの?間違い探しですか。というモデルがRef.4897/300G-001。その原型が下のロングセラーRef.4897G-001。
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現物ではその違いがはっきりするのだけれどもモニター画像の比較では実に解りにくい。従来72個のラウンドブリリアントカット(約0.47カラット)のダイアモンドで飾られていたベゼル。これがバージョンアップされて48個のバゲットダイア(約1.21カラット)がセットされ、さらに美錠(ストラップバックル)にも6個のこれまたバゲットダイア(約0.19カラット)が埋め込まれた。で、気になるこれらダイアモンドのお値段比較ですが、従来品Ref.4897G-001が税別314万円に対して、結構瓜二つのラグジュアリー版のRef.4897/300G-001はほぼ50%UPの同470万円ナリ。特別にモデル名も"LADIES CALATORAVA JOAILLERIE"と与えられた。
この価格差と見た目差をどう捉えるか。枕で紹介したホントに姉妹?のダイアモンドリボンでは(姉に較べれば)清楚な妹が税別594万円に対して、ゴージャス極まりない姉(但しバゲットは一切無し)が同742万円で約25%UP。こちらにもモデル名に″JOAILLERIE"の名が追加されている。種明かしすればバゲットダイアはとても高価なものなんです「チャンチャン!」と言う事なのだけれども・・・
個人的には今回紹介するRef.4897G-001はかなりお買い得ではないかと思う。ダイアのあしらわれ方もむしろラウンドの方が清楚で好感が持てるという意見もある。特に日本人女性にはこちらの方がバランスが良さそうである。

このモデルは2009年に見た目を変えずに微妙なモデルチェンジを受けているが、初代は女性用ウルトラシン(極薄)のメカニカルとして2006年にデビューしたRef.4896Gである。
今この時計をボーイズ扱いで小柄な男性にお薦めしようとは思わないが、2006年の初見時は真剣にそれを考えたし、実際に百貨店部門で男性向けの販売実績もあった。逆に言えばデビュー時には日本の女性市場では少々大振り感があった。たったの10年で我々プロのサイズ感も大きく変わっている事に我ながら愕然とする。しかしいつもながらのパテック フィリップのケースの薄さ(たった6.6mm裏スケ、初代は6.35mmでノーマルケースバック)で装着感は実に良さそうだ。
さて、この時計の最大の魅力は文字盤。妖しいまでのミステリアスなサンレイパターンを表現するギョーシェ(細かい連続パターンの筋目彫り)加工を施し、ミッドナイトブルーラッカーを塗って焼いて磨いての12工程で大層な手間をかけて仕上げている。その上から転写プリント手法で最終銀粉をまぶしたアローシェイプインデックスとブランドロゴの化粧。ルーペで見ると下地ギョーシェの影響を全く受けていないブランドロゴと楔上のアワーマーカーが少し浮き上がって見える。実は2012年の秋にスイスのダイアル工場で実際にこの転写プリントの現場を見ているのでこの時計は個人的にとても思い入れが深い。是非店頭でその吸い込まれそうな文字盤をご覧いただきたい。
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さらにロゴ廻りに肉薄すると・・ なぜか浮いているように見えるのは私だけでしょうか?
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この時計はいわゆるココイチ時計でデイリーユースにはあまりにシックで色の個性も強い。ではいわゆるパーティーウオッチかというとインデックス及び18金のドーフィンハンドの片面がサテン調(ロジウムメッキ仕上げ)なので視認性がとっても良く実用性は高いのでバリキャリ向け・・・少しオーナーとTPOを選んでしまう上級?な一本。ただ色目の違いによって印象が大きく異なるモデルでもあり、素材違いのローズゴールドを含めてカラーバリエーションが全4色用意されており、薄色2色はデイリーユースにも向いている。まあ妖艶な美人は懐もずいぶん深いと言う事なのか。

Ref.4897G-001
ケース径:33mm ケース厚:6.6mm ラグ×美錠幅:17×14mm 防水:3気圧
72個のダイヤ付ベゼル(約0.47カラット)
ケースバリエーション:WG(別ダイアル有)の他にRG(別ダイアル有) 
文字盤:ギョーシェ彫装飾のナイトブルー、18金パウダー転写インデックス
ストラップ:ミッドナイトブルーサテンストラップ
価格:税別 3,140,000円(税込 3,391,200円)2016年11月現在
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Caliber:215

ムーブメントはパテックを代表する手巻キャリバー215。シンプル極まりない2針なので超薄仕様だ。2006年に発表されたシリコン系素材Silinvar®「シリンバー」採用の革新的なSpiromax®スピロマックスひげゼンマイが搭載されたことで耐磁性と耐衝撃性が格段に向上している。まさにパテック フィリップの哲学"伝統と革新"を体現した頼もしいエンジンが搭載されている。

直径:21.9mm 厚み:2.55mm 部品点数:130個 石数:18個 
パワーリザーブ:最短44時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax®(Silinvar®製)
振動数:28,800振動
尚、スピロマックス等のパテック フィリップの革新的素材についてはコチラから

PATEK PHILIPPE 公式ページ

文責:乾

2016年11月3日現在
4897G-001   店頭在庫有ります
色違い、素材違いはご予約対応となります。
(パテック フィリップ在庫管理担当 岡田)
関連ブログ:着物でパテックフィリップ、ショパール(2016/4/30記事)

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このレディスモデルには特別な思い出がある。2012年晩秋にお招き頂いたパテック フィリップ視察ツアー。全国のパテック フィリップ正規販売店の経営者を対象に実施されたこのツアーではジュネーブの本社工場をはじめ主要な生産設備の見学と本店サロン訪問、パテック フィリップミュージアム見学などに加えてスイスの首脳陣との食事会等もあって、二度と経験できない貴重な体験をさせていただいた。
この時の工場見学で今回紹介するレディスコンプリケーション"ダイヤモンドリボン"の神技のようなジェムセット工程を見る事が出来た。0.6~1.4mmの9種類のサイズからなる273個のトップウェッセルトン・ダイヤモンド(クラリティIF及びFLのみ)合計約2.12カラットが約30時間かけて両眼顕微鏡を使用してセットされる。この際隣り合うダイアのテーブル面の高さと上から見た軸方向が揃っていなければならず、しかも最初は小粒のダイアモンドでスタートし徐々にサイズアップして新体操のリボンの様にスパイラルして終焉に向かってダウンサイジングしてゆく。このデリケート極まりない作業がこともなげに淡々とこなされてゆく。
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前々回紹介した同い年(2012年)生まれの異色のメンズカラトラバ5123Rにも書いたが、時計裏側の見た目が両者は良く似ている。特に短い角状の特徴的なラグが酷似するが、ダイアセッティングの流れを生かす為に裏蓋に巧妙な切削で設けられている。この点は5123とは異なり、むしろクルドパリ装飾の定番カラトラバ5119や7119のラグ形状に近い。
もちろん4968の為にだけ開発されたオリジナルケースであり、目的(連続的ジェムセット)の為には手段(開発コスト)を選ばない、いやいや厭わないと言うか恐れないパテック フィリップの製品哲学がこのモデルにも惜しみなく注がれている。
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バックルは通常のピンバックルだが上面とサイドがそれぞれ8個、左右で合計32個約0.25カラットのダイアモンドがセットされている。
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マザー・オブ・パール製の文字盤にもリボンをイメージした渦巻模様が施されている。6時位置にはスモールセコンドと同軸でムーンフェイズが備わっているのでシンプルな顔ながらコンプリケーションに分類される。しかしパテック フィリップマガジン Vol.ⅢNo.7の同モデル取材記事中にある「このような高度なダイアモンド・セッティング技術は、(その事自体が)コンプリケーション機能のひとつ・・」との記載に全く同感である。
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このモデルへのもう一つの思い入れは、阪神高速東大阪線長田料金所近隣の屋外看板をはじめ奈良県内数か所のロードサイド看板のモチーフで使用しており当店自慢の超べっぴん"看板娘!"でございます。

Ref.4968R-001 ダイヤモンド リボン ムーンフェイズ
ケース径:33.3mm ケース厚:7.98mm ラグ×美錠幅:16×14mm 防水:3気圧
      273個のグラデーションサイズのダイヤ付ベゼルとケース(約2.12カラット)
      32個のダイヤ付ピンバックル(約0.25カラット)
ケースバリエーション:RGの他にWG(別ダイアル有) 
文字盤:白蝶貝(ホワイト マザー オブ パール)、渦巻状の彫装飾、18金植字インデックス
ストラップ:ハンドステッチのシャイニー(艶有)トープアリゲーター
価格:税別 6,120,000円(税込 6,609,600円)2015年7月現在
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Caliber:215 PS LU

ムーブメントはパテックを代表する手巻キャリバー215にスモールセコンドとムーンフェイズを組込んでいる。2006年に発表されたシリコン系素材Silinvar®「シリンバー」採用の革新的なSpiromax®スピロマックスひげゼンマイが搭載されたことで耐磁性と耐衝撃性が格段に向上している。まさにパテック フィリップの哲学"伝統と革新"を体現した頼もしいエンジンが搭載されている。

直径:21.9mm 厚み:3.00mm 部品点数:157個 石数:18個 
パワーリザーブ:最短39時間-最長44時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax®(Silinvar®製)
振動数:28,800振動
尚、スピロマックス等のパテック フィリップの革新的素材についてはコチラから

PATEK PHILIPPE 公式ページ

文責:乾

2016年3月12日現在
4968R-001   店頭在庫有ります
(パテック フィリップ在庫管理担当 岡田)
関連ブログ:着物でパテックフィリップ、ショパール(2016/6/21記事)

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やっと入荷!嫁ぎ先未定!店頭展示中!早い者勝ち! 
いやいや早とちりしてはいけない。画像は決して幻の希少モデル5711/1Aではない。今年新たなサイズとして追加されたケース径35.2mmのノーチラスのニューフェイス。
名称はLadies Automatic Nautilusとなっているがバーゼルでの初見はボーイズサイズ登場の印象だった。
それにしても御婦人はノーチラス3針モデルに関して優遇されている。まずクォーツで32mm、自動巻で既に33.6mmないし33.5mmの様々な素材、ストラップ&ブレスがあり、文字盤バリエーションも多彩だ。今回のニューフェイスはローズゴールドのブレスレットでもダイアル違いで2モデル用意されており全18種類(全て3針)から選び放題だ。ただ画像のステンレス1型を例外として最低でもベゼルにはダイア装飾が施されており、スポーツに徹したソリッドなレディスノーチラスは初お目見えだ。
文字盤の青もこれまでに無かった色目でメンズSSの青のようなグレーイッシュなブルーではなく少し明る目。バーインデックスと12時のアラビア書体、針とウェーブ状の文字盤の地模様は現行モデルを完全に踏襲している。
物はためしと手のひらサイズ27.5cmの大男が試着してみた。どうにか手のひらを通過しバックルも普通に留まる。ただ痛くはないが1コマ足しが良いかもしれない感じだ。標準体格までの男性なら着用についてはまずまず可能と思われる。但し、35.2mmというカタログ表記よりも印象は小さ目なので、サイズバランスが取れる男性に限ってならば是非お勧めだ。ちなみに当店男性スタッフ竹山の細腕には誂えたようにピッタリだった。
女性ならば、敢えてダイアレス仕様でマニッシュに着けたいが「ロレックスはチョット・・」という方にお勧めしたい。ただし、メンズの5711と違ってリューズは捻じ込み仕様では無いので水没は厳禁である。尚、ムーブメントはメンズと同じCal.324SC系(関連記事コチラ)をスケルトンバックで積んでおり、価格も5711/1Aと全く同じである。
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Ref.7118/1A-001
ケース径:35.2mm(10時ー4時方向) ケース厚:8.62mm
防水:6気圧
ケースバリエーション:SSの他にRG(別文字盤有) 
文字盤:ブルーオパーリン 夜光付ゴールド植字インデックス
価格:お問い合わせください。

Caliber 324 S C/386
直径:27.0mm 厚み:3.57mm 部品点数:217個 石数:29個 受け:6枚
パワーリザーブ:最低35時間~最大45時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax®(Silinvar®製)
振動数:28,800振動
ローター:21金ローター反時計廻り片方向巻上(裏蓋側より)
尚、スピロマックス等のパテック フィリップの革新的素材についてはコチラから

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文責:乾
※時間に追われ余裕無く、画像に心模様が見事に写ってしまいますナア・・・

2016年3月12日現在
7118/1A-001  店頭在庫有ります
(パテック フィリップ在庫管理担当 岡田)

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