パテック フィリップに夢中

パテック フィリップ正規取扱店「カサブランカ奈良」のブランド紹介ブログ

手巻き 一覧

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5196の詳細を少しだけ。ケースサイド9時側から見る。やはりこれ以上は無いシンプルなデザインが際立っている。小傷が目立ちやすい横っ面のアッサリサテン仕上げは、この手の形状のケースではパテックの基本ルールになっている。作り手はココイチのよそ行きでは無くて、実用時計としてデイリーに使われる想定をしている。左下の透明の舌状のものはパテックには珍しい裏蓋保護シールで、数少ないノーマルケースバックモデルゆえに貼られている。なお大部分を占める裏スケルトン仕様モデルは本当にスッポンポンで総てが剥き出し。ロレックスとは対極だ。クンロクは無骨な見かけで厚みを感じるが、実際にはケース厚さ7.68mmで手首への収まりもフィット感も抜群に良い。

4本のラグ裏側にはそれぞれ18金製品にちなむ刻印(ホールマーク)。まずは2時位置には"750"一番解り易い。他モデルでAu750という表記も見られる。
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5時位置は5119でも紹介した"セントバーナード犬のマーク" かなり拡大しても良く判らない。
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続いて7時位置にはパテック フィリップ社製を現わす"PPCo"
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最後に10時、"天秤マーク" 横に連続する二重円枠の中に750の数字と天秤の絵の組み合わせ
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2番目と4番目の刻印は時代に応じて変更されており、アンティークモデルでは製造年代特定の手掛かりになるらしい。現行モデルをザッと見る限りラグ裏にスペースが確保できる場合は、ほぼこのパターンで刻印されているようだ。

搭載ムーブは5119で紹介済みの215PS→参考ページ"5119その2"

文責:乾

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パテック フィリップの各モデルが一般的にはモデル名や愛称を持たず、リファレンスナンバーでエンドユーザーレベルまでがやりとりをする事は初回に書いた。しかし物事には例外があり、セレスティアルやクロノメトロゴンドーロ、最近のレディスではリボン(4968)なんかも愛称として市民権を得つつある。
しかし何と言ってもあまりにも定着し親しみを込めて称されるのは "クンロク" であることには疑いの余地が無い。1932年発表の初代Ref.96から80年以上という米寿越えの歴史が有る。前回紹介の3919-5119が1985年に発表されるまで同ブランドのシンプルウオッチとしてはもちろんブランドを代表するモデルですらあった。いやいや今もそのポジションは揺るいでいない。現代丸型腕時計デザインの基となったと評される事も多い。

オフィシャルサイトによれば、まず最初のカラトラバモデルとなっている。そして時代に揺るがず奇をてらわないそのデザインがバウハウス精神に触発されたものだとしている。けっこう良く聞くバウハウス・・奈良の時計屋がまず思い浮かべるのはアラン・シルベスタインがシンボルのように多用する△〇☐のおでんマーク?なのだが
バウハウス:1919年ドイツに設立された美術及び建築の総合的な学校。またその流れを汲む芸術を指す。(ウィッキペディア参照)
オフィシャルサイトの記述(form must follow function:デザインは機能を追い続けるー語彙貧困お許しを)などからして、時計としての機能を発揮させる必要最小限のデザインを突き詰めたデザイン。ハードボイルドかつ断舎利なフォルムが採用されたという事になろうか。丸型ムーブを素直に収めるラウンドケースを採用。明瞭で視認性に優れた美しい文字盤にもそのデザイン哲学が反映されている。

初代96はRefをそのままに1932年から1970年近くまで手巻の搭載キャリバーを積み替えながら製造された超ロングセラーモデルであった。その後1982年に現行のエンジンに繋がるCal215を31mmのケースに積んだ3796が発売され2000年まで製造。1995年には33mmのサイズで当時のパテックとしては珍しい裏スケルトン仕様の5096が発売された。37mmサイズの現行モデル5196の発表は2004年である。


さて現行ラインナップでRefの末尾2桁が96は、手巻の5196を筆頭に自動巻5296、年次カレンダー5396、永久カレンダー5496等のバリエーションがあってケース、インデックスと針がほぼ共通デザインとなっている。これらすべてが"クンロク"とするのは個人的に違和感が有って、やはりオリジナルモデルに通じる手巻・3針モデル5196。さらに絞ればYG素材の5196Jが血統書付のご本家筋御曹司ではないか。

ところで5096で一旦は裏スケルトンが採用された96だが、ごく短期間で製造中止となり、次の5196ではオリジナルのノーマルケースバックに戻されたのはパテックの矜持をみるようであり、このモデルに対する同社の思い入れを感じる。思い返せば1990年代に各ブランドがこぞって裏スケルトンを採用した流れに頑なに抵抗したパテック。水と紫外線の影響排除がそのポリシーだった。しかし、いつしかその美しい芸術品の様なムーブメントが鑑賞できるように裏スケルトン仕様が圧倒的になった。2015総合カタログでチェックすると機械式腕時計でオーソドックスなノーマルケースバックのモデルは、この5196とゴールデンイリプスの大小2型でたったの3モデルしかない。チョッとびっくり!
注:グランドコンプリケーションの多くのモデルでは裏スケルトン仕様で出荷されるが交換可能なノーマルケースバックが付属している

Ref.5196J
ケース径:37mm ケース厚:7.68mm ラグ×美錠幅:21×16mm 防水:3気圧
ケースバリエーション:YGの他にWG,RG,PT 
文字盤:シルバーオパーリン ゴールド植字インデックス
ストラップ:シャイニー(艶有)チョコレートブラウンアリゲーター
価格:税別 2,200,000円(税込 2,376,000)2017年8月現在

Caliber:215 PS

ムーブメントはパテックを代表する手巻キャリバー215PS。構成部品たった130個の完全熟成の名機に2006年に発表されたシリコン系素材Silinvar®「シリンバー」採用の革新的なSpiromax®スピロマックスひげゼンマイが搭載されたことで耐磁性と耐衝撃性が格段に向上している。まさにパテック フィリップの哲学"伝統と革新"を体現した頼もしいエンジンである。

直径:21.9mm 厚み:2.55mm 部品点数:130個 石数:18個 パワーリザーブ:44時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax®(Silinvar®製)
振動数:28,800振動
尚、スピロマックス等のパテック フィリップの革新的素材についてはコチラから

PATEK PHILIPPE 公式ページ

その2(後半)につづく

文責:乾

2017年9月12日現在
YG 5196J-001 店頭在庫有ります
WG 5196G-001 店頭在庫有ります
RG 5196R-001 お問い合わせください
PT 5196P-001 ご予約いただけます

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5119を極薄のエレガントなドレスウオッチに見せる秘密がこの3層ケース構造にある。クルドパリパターンベゼルと一体になったヘアライン仕上げのケースサイドの厚みは2ミリ少々。その下のラグがロウ付けされたアンダーケースのエッジ部の厚みを加えて約3ミリしかない。
それでいて裏部分全体では7ミリ強まで緩やかにバブルバックする形状のおかげで手首へのなじみは抜群に良い。表側のサファイアクリスタルも絶妙な膨らみが美しさと高級感を醸している。見苦しいぬぐい忘れのホコリは、久々の撮影のご愛嬌・・・汗。。。
左側のラグに見える打痕のようなものは1995年以降に使用されているスイス?での18金製品証明マークでセントバーナード犬の頭を多角形の線で囲んだもの。180度対角側の11時位置ラグには天秤と750を組合せたホールマークが刻印されている。

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この角度から見るとラグがケースサイドとは微妙な隙間を持って離れており、真下のアンダーケースにロー付されている事が良くわかる。ラグがケースと一体形成されるいわゆる96(クンロク)のケースとは決定的に異なる。強度的にはどうしても劣るが、エレガントかつドレッシーを追及するとこうなる。

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ストラップモデルオーナーの方はご存じだろうが、昨今のパテック フィリップのストラップは一部の特殊なモデルを除いて大多数でイージークリックシステムを採用している。クリック用の突起が結構突き出しているようだが手首に干渉したりする事はない。またストラップの裏素材も天然皮革ではなく防水防汗に優れたケミカル素材を使用して実用性を高めている。高温多湿の日本でストラップ仕様が圧倒的なパテック フィリップを楽しむ為には嬉しい設計だ。

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サファイアクリスタルバック越しに接写したムーブメント。伝統のジャイロマックステンプはほぼ全貌が、スピロマックスの髭ゼンマイは上質な可動式髭持ちから少しだけ見えている。緩急針はもちろんなく8個のウエイト調整方法が記されているが、良い子はもちろん触ってはいけません。金色の刻印は大変わかり易い。FIVE POSITIONS で TO HEAT COLD という事は熱さと寒さの両環境下、5姿勢で精度調整ということか。
上品にコートドジュネーブ仕上げが施され、実に丁寧に面取られた地板をはじめ、歯車、ビスに至るまで隙は見当たらない。やっぱり裏スケは手巻きがオラスキだ!

文責:乾

2017年9月12日現在
5119G-001 ご予約いただけます
5119J-001 お問合せください
5119R-001 お問合せください)



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メンズモデルで最もこなれた価格のパテック フィリップは5119である。確かにステンレスのアクアノート自動巻ラバーストラップが少し安いが、素材が異なるしジャンルがあまりに違う。正統派のエントリーモデルとして世界中の機械式時計ファンが最初の雲上ブランドを検討する際に候補として避けて通れない必須モデルであり、この大御所ブランドへ通じる扉に備えられたドアノブのような存在ではないだろうか。

ファーストモデルは1985年のRef3919である。あまりにも特徴的な"Clous de Paris"(クルドパリ 仏語 意:パリの爪または鋲釘)文様のベゼルはじめシンプルこの上ないデザインでベストかつロングセラーモデルとなった。20年ぶり2006年にモデルチェンジしたRef5119は時代の流れを取り入れてわずか2.5mmケース径が拡大した以外の外観はほぼ踏襲された。すなわちラッカー仕上げの白無垢の真鍮製文字盤、転写による真っ黒なローマンインデックス、黒色メッキされた18KWGのシャープなリーフ形状の時分針、同仕様のボックス型スモール秒針等々が見事に引き継がれている。

ただしケース構造については大胆なフルモデルチェンジがなされている。3919はスナップ構造のベゼルを有する2層構造ケースに対して、5119ではスケルトンのケースバック+ラグと一体化したアンダーケース+ベゼル一体型サイドケースの3層構造となっている。この変更に伴ってパテックお得意のジョイントリューズが5119では非採用となっている。この構造変更の最大のメリットは実サイズの厚みが7mm以上とは思えない程に薄く見せられる事である。ケースバックセンターのサファイアガラス部分(7.43mm厚)からケースサイドに向かって段々薄くなってサイド部では3mm弱迄薄さが強調されている。ラウンドケースの手巻メンズに限れば最薄モデルである。

長い間このベゼルのデザインパターンのクルドパリを"パリの石畳"と勝手に思い込んできた。今回改めて調べると石畳は"Pave(パべ)"で宝飾時計に敷き詰められたダイア装飾を指している。確かに英語表現では"hobnail pattern(ホブネイルパターン)"で靴底用の鋲釘文様の意味なのでピラミッド状突起の連続パターンという事になる。様々なブランドで広く使われる装飾技法だが、個人的にはパテックフィリップのRef5119がその代表格としてまずは想起される。

Ref.5119G
ケース径:36mm ケース厚:7.43mm ラグ×美錠幅:20×16mm 防水:3気圧
ケースバリエーション:WGの他にYG,RG 
文字盤:ホワイトラッカー
ストラップ:シャイニー(艶有)ブラックアリゲーター
価格:税別 2,420,000円(税込 2,613,600円)2015年7月現在
   税別 2,350,000円(税込 2,538,000円) 2017年8月現在

Caliber:215PS

ムーブメントはパテックを代表する手巻キャリバー215PS。構成部品たった130個の完全熟成の名機に2006年に発表されたシリコン系素材Silinvar®「シリンバー」採用の革新的なSpiromax®スピロマックスひげゼンマイが搭載されたことで耐磁性と耐衝撃性が格段に向上している。まさにパテック フィリップの哲学"伝統と革新"を体現した頼もしいエンジンである。

直径:21.9mm 厚み:2.55mm 部品点数:130個 石数:18個 パワーリザーブ:44時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax®(Silinvar®製)
振動数:28,800振動
尚、スピロマックス等のパテック フィリップの革新的素材についてはコチラから

PATEK PHILIPPE 公式ページ

その2(後半)につづく

文責:乾

2017年9月12日現在
5119G-001 ご予約いただけます
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