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パテック フィリップ正規取扱店「カサブランカ奈良」のブランド紹介ブログ

2016PATEK PHILIPPE ニューモデル 初見編

メインのパテックフィリップ新作話の前に少し他ブランドのさわりをイントロしたい。今回は晴れ男2人組なので、当たり前に連日快晴のバーゼル。現地2日日程で初日の土曜は例年恒例のブライトリングからスタート。

ブライトリングとしては初挑戦であろうまるでパテックのアドバンスドリサーチのような税込予価約500万円(PPとゼロ一つ違い!)の特殊モデルのスーパオーシャンヘリテージ クロノワークを除けば、お堅い色使いで手堅くまとめられた今年のブライトリング。今やバーゼル名物になった巨大水槽の今年のゲストは3色のジェリーフィッシュ(くらげ)だった。いつもこの演出にはほんとに癒される。
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ショパールは発売20周年のアニバーサリーを迎えたL.U.C.から魅力的なステンレスモデルをラインナップしてきた。かつてのマークⅢやクロノワンのSSのように限定扱いではなく、定番での投入が味噌である。初のワールドタイムもいきなりSSが含まれている。
タグホイヤーはさすがに天才ビバー氏が本腰を入れてきているだろう。自社ムーブCal.01搭載のスケルトン系カレラクロノグラフがデビュー当時のHUBLOTを彷彿とさせる出来映えだった。
カシオはバーゼル発表限定モデルも当たり前に良いのだが、今年初?の試みとして特殊なアーティステックな投光と可動する幻想的なライティングオブジェを組み合わせたインスタレーション(空間プレゼンテーション)が数年前にバーゼルの話題をさらったシチズンの地板の空間演出のように人々の目を奪っていた。
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前置きはさておいて、気になる肝心のパテックフィリップの2016新作。全てを褒めちぎるは流石にありえないので、その辺りはご来店にて口を滑らす事とさせて頂いて、順不同で幾つかの印象をご紹介。
まずRef.5930ワールドタイムクロノグラフは予想通り以上に今年の筆頭家老だった。前稿でこの2つの複雑機構の組み合わせはパテック初と書いたが1930年代のタイムピースにヒントとのコメントが有り帰国後に※要再確認だ。尚、PPJプレゼンターのN氏をしてスモセコがオフセンターしているCal.240ベースに積み上げている既存のワールドタイムモジュールでは、現行のクロノキャリバー3兄弟(CH27,28,29)に搭載する事は困難と予想していたそうだ。 この予想を見事に裏切ったパテックの開発陣は、ベースムーブCal.CH28-520に手を加えると供にワールドタイムモジュールを新規開発。
手の込んだダイアルセンターのギョーシェも高級感があってWEB上のモニターでの印象も素敵に裏切ってくれた大ヒットモデルと予想する。
※3月24日訂正:確かに1940年にRef.1415/1当時のメインクロノエボーシュCal.13'''(Valjoux23vz)23石に天才時計師ルイ・コティエ氏開発のワールドタイムモジュールが組み込まれた代物で、下記参考文献の装丁カバーにも採用されて始終目にしていたタイムピース。詳細はRef.5930G実機入荷の際に画像も含め紹介したい。取り急ぎ訂正してお詫び申し上げます。
参考:Wristwataches Martin Huber & Alan Banbery P.270、346
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加筆:書き忘れていた大事なコンプリケーションがニューワールドタイムRef.5230のWGRG、いづれも税込予価は5,778,000円。色んな意見が百出しているだろうが、あくまで個人的にはベゼルにエッジを効かせたケース形状になりカラトラバのクンロク系の印象が良ろしい。たった1mmのケース径ダイエットなのに、このケースデザイン変更で実寸以上にシャープな印象となった。またラグ(ホーンの方がしっくり?)はグラコン永久クロノRef.5270等に採用されている付け根部がチョイ張出しスタイル(これも未来志向モダン意匠か?)が控えめに採用された。これまた個人的にはこの控えめ度合いが "いとよろし!" 書き忘れたが上述のRef.5930のケースも同デザインが採用されている。
※7月17日追記と画像追加:このラグ形状にもアーカイブがあって1940年~50年代に流行したウイングレットラグと言うらしい。
左:1950年製Model2482 右:1956年製Model2525/1 12リーニュのミニットリピーター Wristwataches Martin Huber & Alan Banbery P.205、317より。
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さてRef.5230に話を戻して、時分針は好みが別れるところだろう。超薄型自動巻Cal.240 HUを採用して2000年デビューの初代Ref.5110に戻った感をどう評価するか。実機サンプルを見るまでは2代目Ref.5130のアップルハンド残留に未練があったのだが、上述のケース&ホーンのシャープ化作戦をアシストするにはコッチの方が良い形状。アッサリ宗旨替えをいたします。

新しい永久カレンダーRef.5327は大半がディスコンになったRef.5140から微妙にサイズアップ。さらに昨今のモダンテイストパテックのケースサイド意匠であるRef.52275205等に採用されている手仕事の長楕円彫り込みが施され、伝統のCal.240 Qエンジンはそのままに次世代のパーペチュアルの在り方を提案してきた。個人的にはかつてのRef.5140のプラチナに設定されていたブルーダイアルの再来をおもわせるWG素材の青文字盤にやられてしまった。税込予価WGRGが10,314,000円、YGで10,044,000円

ところで絶滅危惧種のRef.5140に突然変異のアルビノ?のように発表された希少なプラチナのバーインデックスダイアルモデルRef.5140-017、税込予価12,852,000円は既存のダイアポイント文字盤からすればチョッとお高い印象もあって、初見迄はあまり気にも留めていなかった。しかしである人も時計も会わなきゃわからないもので、このアンソラサイト・ソレイユと命名されたグレイッシュな文字盤が素晴らしい別嬪上玉にして今年度唯一のプラチナモデルである。

ローズとホワイトで此処まで印象が変わるのか?パテック正規店新参には無縁としか思えなかったこのデコラティブオーバーな高額タイムピースRef.5160R改め新作5160Gは別物になっていた。この税別予価20,628,000円は、超絶系フェイスからすれば大いにお買い得感?有りではないか。ファンクションはレトログレード永久カレンダーのみながらハンターケース仕立てに加えて、何よりも175周年記念限定の雲上ピースRef.5175グランドマスターチャイムを彷彿とさせるハンドエングレービングはパテックフィリップ現行ラインナップ中Ref.6002に次ぐハンドクラフトであり、今年のビッグサプライズモデルであるRef.6300Gグランドマスターチャイムの上質ながら控えめとも言えるクルドパリ装飾を凌いでいる。
同様の印象は、これまたローズからホワイトへ乗り替わった超絶系Ref.6002 スカイムーントゥールビョンにも共通していた。
ちなみに 時価で二億数千万円とされる市販版?グランドマスターチャイムRef.6300にはバーゼル開催4日目にして日本の正規店からオーダーが既に複数入っているとか・・時計も人も超絶系辞書に不況の文字は無いのだナァ。

さて訪問前の疑問であったレディスアクアノートRef.5067Aの間違い探し。ディスコンカラー白(枝番011)からニューカラー白?(同024) はモニターや印刷物では絶対に識別不可能な代物(白物!)だった。PPJのN氏の解釈が絶妙でマット系の純粋な旧型の白が、車のボディーカラーで昨今多々採用されるいわゆるパールホワイトへの変更だった。新色は見方によって燻んだ印象も受けるが、 旧タイプより汚れ難いのは明らかで地味ながら気の利いた改良だ。パールエフェクトが加わっても価格変更は無し。

尚、例年バーゼルで判明するマイナーチェンジに伴う、事前発表の無い追加?生産中止モデル。今年はメンズのニューワールドタイムRef.5230とのペア感を醸成すべくシティディスクに"間違い探しですか?"レベルで微修正が施されたレディスワールドタイムRef.7130G7130Rがカタログ上は新製品扱いをされずに枝番(Gが010から013へ、Rは001が010へと)のみコッソリ?変更されている。
ところが個人的にご贔屓モデルのレディスカラトラバRef.4897Gもベゼルのダイア使いがバージョンアップ(ラウンドからバゲット)された事で 枝番が001税込3,488,400円から300G-001税込予価5,227,200円へとてっきりチェンジだろうと思いきや、どっこい上品な従来のラウンドダイアモデルも残留継続され贅沢な選択技が与えられる結果となった。

明日というか、もう今日なのだがチューリッヒ現在午前2時過ぎ。昼前のフライトでアムステルダム経由にて早くも帰国である。無事帰れば日本はお彼岸。帰り道には御礼を込めてお墓詣りを帰店前にしてゆこう。週末には桜?続いてワラビ、山椒、筍・・やっぱり日本が最高。当たり前ながらそれを再認識する為の毎春のスイス詣でなのだろう。

文責:乾

体質的に時差ボケたっぷりなので、さらに大事なトピックが抜け落ちていた。バーゼル期間中の日曜日(今回20日)は例年VSOP(古いナァ~)のパテックのスターンファミリー主催のガラディナー(パーティー)が有って、世界中のパテックショップのオーナーが大集合する。会場での受付直前に手渡された招待状にはテーマは"1970年代"とある。さらにいつもティエリー・スターン社長が挨拶する演台の背景ボードにも70年代風にアンディ・ウォーホール色調で、果たせるかなノーチラスのデコレーションが施されていた。ようやく始まった恒例の挨拶スピーチには、ヒアリングの達人数名に聞き及んだ結果、どうやら秋頃に40周年記念のノーチラスにサプライズが有るらしい事が判明。シャンパンばっかり飲んどる場合では無かったのだナァ。でもティエリーの英語の聞き取りはいつも本当に苦手なのだ。

3月21日 チューリッヒ空港にて修正加筆(慣れないiPadは本当に・・)
3月22日 関空からの帰路に墓参りを済ませた後、奈良店/岩田リコメンドのビッグジョー羽曳野本店で380gハンバーグを頂き帰店後再々修正加筆

PATEK PHILIPPE 公式ページ

『第一回パテック フィリップ展』のご案内
だいぶ先になりますが今夏(お盆頃)当店初の『パテック フィリップ展』を計画中です。カサブランカ流の"何か"が違う展示会イベントに出来ないかと日々無い知恵をしぼっております。是非ご期待下さい。日程・詳細等が詰まりましたら順次ご案内申し上げます。





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