パテック フィリップに夢中

パテック フィリップ正規取扱店「カサブランカ奈良」のブランド紹介ブログ

オークションニュース前編

パテック フィリップのオーナーに年2回春と秋に届けられる"パテック フィリップ インターナショナルマガジン" 掲載記事はタイムピースに留まらずアート、建築、人物、旅、自然・・・と多岐に渡っている。「世界で最も美しいマガジン」というコンセプトで確か1996年の創刊だったと思う。早20周年!
そのコンテンツ中で唯一の連載コラムが本稿タイトルのオークションニュースである。その落札金額たるや数千万は当たり前、数億もゴロゴロあって腕時計での十億越えもそんなに遠くないかと思わせる程に相場は上昇一方である。
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豊富なアンティークピースの知識があれば何倍も楽しめるのだろうが、この手の物は商売と同じで売買に手を染めないと実力が絶対に身につかない。かなりの確率で儲かるだろうが最低でも10年は寝かす我慢が必要で、上場株式などのように短期決戦はありえないので相当な資産家でなければとても足を踏み入れる事は出来ない。
でも以前からお勉強がてら何か概略的なものでも書けないかと思っていた。ド素人ゆえ多分に間違いや勘違いでコレクターの方々には失笑ものだと思いつつ・・
まず手元に揃っているマガジンバックナンバーVol.ⅡNo.1(2003春)号~Vol.ⅢNo.12(2015秋)号まで24冊の各号オークションニュースを読み返しつつ落札1億円以上と記念碑的落札を独断と偏見で拾ってみた。結果として93点、総落札金額合計217億9千万円あまりで、1点平均は2億3千4百万円あまりとなった。すご過ぎて現実感がない気もするが・・
最高落札は1999年にサザビーズニューヨークで16,151,670スイスフラン(以下CHF)現在のレート(1CHF=114円)なら約18億4000万円となるYG製の複雑懐中時計(下画像)。通称スーパーコンプリケーションと呼ばれパテック著名コレクターのヘンリー・グレーブス・Jr(米:銀行家)の為に1933年製作された1点もの。24もの機能が盛り込まれ世界で最も複雑な時計として長らく君臨し続けたが、1989年にキャリバー89をパテックが開発し、複雑度ではチャンピオンの座を明け渡したが落札価格は破られていない。
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腕時計に限ればジュネーブのアンティコルムで2002年に6,603,500CHF(7億5千万円強)で落札された1946年製の一見何の変哲もないプラチナのワールドタイムRef.1415HUである。1950年に2,258CHF(約257,000円)で販売されたこのタイムピースがなぜ大化けしたのかは、正直なところ勉強不足で全く想像が出来ない。
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腕時計次点は2010年5月ジュネーブのクリスティーズで6,259,000CHF(約7億1,300万円)で落とされたYGの永久カレンダークロノグラフRef.1518。アンティーク素人としては、このわかり易いパテックを代表する顔が出てくると安心できる。現行モデルRef.5270の直系元祖となる。
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登場する時計は様々ながらも傾向があって、スモールセコンド+2針はそこそこあるが、中3針自動巻カレンダーのシンプルで典型的な腕時計は殆ど無い。実用的ゆえに着用頻度が多くて良いコンディションの個体がすくないからか。或いは単純に評価が低いのか。やはり何らかの複雑機能を備えた手巻のタイムピースが圧倒的に多い。無理やり分類すると

手巻クロノグラフ 16点(内スプリットセコンド3点)
永久カレンダークロノグラフ 15点
永久カレンダー 13点
シングルプッシュクロノグラフ 11点(内スプリットセコンド4点)
シンプルウオッチ 11点(2針スモセコ等)
ワールドタイム 10点(内クロワゾネ又は七宝7点、クロノグラフ1点)
ミニットリピーター 5点(内永久カレンダー3点)
懐中時計 7点(内クロック1点)
トリプルカレンダー 3点
その他 2点(スカイムーントゥールビヨンRef.5002、サイデロメーター:パイロットトラベルRef.5524の原型)

クロノグラフが合計43点と突出している。総てが100%自社製造以前のエボーシュ時代のものだが、非常に高評価で人気があるようだ。モデル的に一部重複するが永久関連28点は、やはりパテックの顔である事を再確認。

登場メンバー(品番)の常連を見てゆくと
永久カレンダークロノグラフRef.2499 10点
ワールドタイムRef.2523 HU 6点
手巻クロノグラフRef.130 6点
永久カレンダーRef.2497 5点
永久カレンダークロノグラフRef.1518 4点
手巻クロノグラフRef.1579 4点
この後は3モデルが3点で並ぶ
手巻クロノグラフRef.530、同Ref.1463 ワールドタイムRef.1415 HU

やはりクロノグラフ、永久カレンダー、ワールドタイムの御三家の人気が高い結果となっている。
舞台となるオークションハウスにも流行があるようで2000年代中頃まではアンティコルムが非常に多く登場する。それ以降はクリスティーズが増えてくる。次いでサザビーズ、ぐっと減ってフィリップスとなる。場所は圧倒的にジュネーブが多くて、ニューヨークが僅かに混ざる。

具体的に掘り下げて紹介したいタイムピースもあるのだが、久々にかなり長くなりそうなので後日の後編で・・

注:日本円への換算は直近のレート(1CHF=114円)を採用した。マガジンの記事中やWEB上の様々な過去記事は当時のレートが基準となっているので一致しない。また未蔵書のマガジンバックナンバーVol.Ⅰの掲載については検証外である。

文責:乾

Patek Philippe Internaional Magazine VolⅡ No.1~Vol.Ⅲ No.12
PATEK PHILIPPE GENEVE(M.HUBER & A. BANBERY)

『第一回パテック フィリップ展』のご案内
だいぶ先になりますが今夏のお盆真最中8月11日(木・山の日)~15日(月)に当店初の『パテック フィリップ展』を実施いたします。カサブランカ流の"何か"が違う展示会イベントに出来ないかと日々無い知恵をしぼっております。是非ご期待下さい。詳細等が詰まりましたら順次ご案内申し上げます。

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