パテック フィリップに夢中

パテック フィリップ正規取扱店「カサブランカ奈良」のブランド紹介ブログ

カラトラバ祭り?開催中

時計ブランドの紋章(シンボルマーク)と言うのは興味深いところがある。大抵の時計ブランドで指定フォントでの名称(例PATEK PHILIPPE)に加えてシンボルマーク(紋章?)がある。パテック フィリップの場合は言わずと知れたカラトラバ十字。中世12世紀からイベリア半島(現在のスペイン)でイスラム教徒の侵略者ムーア人とカラトラバ砦などをめぐるレコンキスタの攻防があり、4つの百合がデザインされたカラトラバ十字は勇猛なそのキリスト教騎士団の紋章。
ヴァシュロンはマルタ十字、ロレックスには職人の手のひらからインスパイアされた王冠マーク、ブライトリングは翼と碇の組み合わせ、オメガはそのまんまギリシャ文字、グランドセイコーは獅子、もちろんマーク無し名称ロゴだけのショパールやカルティエのような例も多々ある。どうもジュエラー系にこの手が多いような気がする。
興味深いのはロゴ+紋章の組み合わせタイプでは時計文字盤に両者がセットで転写や植字で表示される事が圧倒的である。ところがパテックは文字盤にカラトラバ十字が記された例を知らない。時代によってPATEK PHILIPPEの後ろに"& Co"が付く事もあったが基本的にはブランド名+GENEVEとしか記されて来なかった。

パテックがこのカラトラバ十字をどのようなプロセスでブランドエンブレム化したかは知らないが、PATEK PHILIPPE GENEVE(M.HUBER & A. BANBERY)のP.94には英文で″Calatorava Cross"の記述が有る。大半が"カラトラバ十字の歴史"とのタイトルでスペインに於ける12世紀から15世紀に掛けての4つの勲爵士団についての説明が延々とあるが、英文も難解なのでパス。ただページ冒頭15行の序文?を以下駄訳すれば
「20世紀始めに著作権の制約が無く珍しくて魅力的なデザインの″カラトラバ十字"をパテック フィリップ社はブランドを象徴するシンボルとして採用した。しかし長らくそのエンブレムの使用には定まったルールもなく、世界規模での宣伝広告にも製品にも有意義なメッセージとして活用されては来なかった。
それにもかかわらず1970年代までには18金リューズの頭と時計ケースの裏蓋にこの魅力的でユニークな意匠が施されるようになった。さらに次の20年間(1990年代迄)でカラトラバ十字は大きく市民権を得て、パテック フィリップ製品をイメージさせる認識を世界的に獲得した。
そして今日ではほぼすべてのリューズと裏蓋(注)、さらには販売促進物(コレクションボックス、カタログ等・・)にもカラトラバ十字が施されるようになった」
(注):資料の発行年2002年当時はノーマルケースバックのコレクションまだまだ多かったと思われる。
※パテック社のカラトラバ十字の使用については19世紀末ごろとのブログ記事もあったが確認できなかった為、上記原文にあった"beginning of the 20th.century."を採用した。


で、結局カラトラバ十字が文字盤に表示されぬ理由はよくわからない。創業期からエンブレム採用まで期間が長かったので途中から追加するキッカケが無かったままでスターンファミリーが1932年に事業を引き継いだ後は、元々の文字盤製造のプロとしてダイアルへは極力必要最小限の表記に抑える主義が貫かれたのかもしれない。にもかかわらずこのマークをブランドのアイコンとして活用し、象徴として認知させたのはスターンファミリーの功績と言えるだろう。1932年に最初のカラトラバシリーズとして初代Ref.96を発表したのも決して偶然では無い気がする。現在カタログ上のカラトラバはシンプルな時刻表示と日付カレンダー機能までのラウンドケースに限定されているが、昨年発表されコンプリケーションカテゴリーに分類されているRef.5524Gにはカラトラバ パイロットトラベルタイムの名称が与えられている。その意味では機能にかかわらずパテックのラウンドケース(真円文字盤系)タイムピース全般をカラトラバデザインと括れるかもしれない。

そんな、こんなカラトラバが、現在店頭で充実しております。独断と偏見で一部コンプリも仲間に引き吊りこんで・・
Ref.5119J-001 YG 税別 2,220,000円(税込 2,397,600円)
Ref.5119G-001 WG 税別 2,420,000円(税込 2,613,600円)参照記事 
特徴的なクルドパリベゼル+ローマンインデックスを持つ手巻きシンプルウオッチ の傑作、 以外に新しい出自で1985年のRef.3919がルーツ。
Ref.5116R-001 RG 税別 2,930,000円(税込 3,164,400円)参照記事
一見はRef.5119ながら希少なホワイトエナメル文字盤モデル。通好みの一本。
Ref.5196J-001 YG 税別 2,260,000円(税込 2,440,800円)参照記事
Ref.5196G-001 WG 税別 2,470,000円(税込 2,667,600円)
ブランドを代表する歴史的タイムピースである1932年発表のRef.96(クンロク)の遺伝子を脈々と引く現行モデル。手巻き+ノーマルケースバック。
Ref.5296G-010 WG 税別 3,040,000円(税込 3,283,200円)参照記事
Ref.5296G-001 WG 税別 3,040,000円(税込 3,283,200円)参照記事
クンロクケースの日付付き自動巻きモデル。枝番001はトリプルサークルタイプの復刻文字盤を採用。
Ref.5123R-001 RG 税別 2,810,000円(税込 3,034,800円)参照記事
手巻き、シンプルこの上ないスモールセコンドの顔ながら、特徴的なケース形状によるユニークな一本。
Ref.5227R-001 RG 税別 3,900,000円(税込 4,212,000円)参照記事
インビジブルヒンジと呼ばれる巧妙な隠し蝶番で裏スケルトンを覆い隠す裏蓋が開閉できるハンター構造の自動巻きモデル。ケースへの手間の掛け方が凄い。
Ref.5153R-001 RG 税別 3,890,000円(税込 4,201,200円)参照記事
5227とは好対照をなす古き良き懐中時計のハンター様式を正当に引き継ぐハンターケースの自動巻き
Ref.5524G-001 WG 税別 5,350,000円(税込 5,778,000円)参照記事
コンプリケーションカテゴリーながらモデル名が・・巷では希少モデルの噂ですが店頭にございます。
Ref.5396G-001 WG 税別 5,390,000円(税込 5,821,200円)参照記事(素材違い)
同じくコンプリから"クンロク"繋がりということで、こちらもパテックを代表するアイコンウオッチ
9/25追記
Ref.4897G-001 WG 税別 3,230,000円(税込 3,488,400円)
レディスをすっかり忘れ物。サンレイパターンのギョシェにエッジの効いたインデックス、シャープな針、上品オーラが凄い。今年ベゼルのラウンドがバケットダイアになったニューモデルが追加発表。
※価格は2016年7月現在

今回は画像手抜きです。ご容赦ください。

文責:乾

 

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