To write or not to write,That is the question?
書くべきか、書かぬべきか?文豪並みに悩む文才の無い乾です。何故か偶然に重なったご客注品の入荷。納品は保証書同時納品ルールによって定休前の火曜日以降。でも2点は新作で撮影もしたい。12月と新年1月の販促の仕込みもあるし、先日のお痛のせいで両手の親指と人差し指が突き指でネクタイも結びにくいという状態で、受注も販売も出来ない決定品を並べても他ブランドを含めてご購入希望やメンテナンスでご来店されるお客様とのバッディングも怖いし・・あァ、もうェェ、いてまぇ、いざという時は相方や、姐や、姐のケセラセラや
Ref.5968A-001 アクアノート フライバッククロノグラフ ステンレススチール 2018NEW
※バーゼル以来、改めて見た付属のオレンジラバーストラップ、まるでフラッシュカラー。衝撃的インパクト!
Ref.5524R-001 カラトラバ パイロットトラベルタイム ローズゴールド 2018NEW
※WGの文字盤は青のマット調の単色で男っぽい。対してRGの艶感ありのブラウングラデーションは色気ありまくり。
Ref.5170P-001 グランドコンプリケーション 手巻きクログラフ プラチナ 2017
※二年前のノーチラス40周年限定2型で初出だったバゲットダイアのバーインデックスの好評さから採用されたと思われるパッと見はダイアに見えない奥ゆかしいラグジュアリー仕立てと脳天からコテンと悩殺されるブルグラ・・ホ、ホッ、欲し~い、心から想う久々の一本。気持ちは一杯いっぱいでもなんせお財布が・・・
Ref.5712/1A-001 ノーチラス プチコンプリケーション ステンレススチール 2006
Ref.5711/1A-010 説明不要
Ref.5167A-001 説明不要
誤解無きように書き添えますが、ほぼ全員に展示了解を得ていますし、許して下さる方の分しか展示しません。もちろんご了解を得られない方の納品待商品を並べるつもりもございません。
ご来店いただきケース内のみでのご対応で、手に取って頂いたり、ご着用はご遠慮いただきますのであらかじめご了解の程、お願いいたします。
受注可能なものもありますが、実績顧客様優先モデルが殆どです。
また、スタッフも少量限定?で充分なご対応がかなわない場合もございます。ご容赦下さい。
文責:乾
気がつけば平成で始まる最後の新年がもうそこまで・・例年の事と言いながら本当に年々過ぎ去る速度が速くなる。時の流れに携わる生業でありながら逃げるものを追い駆けているような気分に捉われる事しばしばである。そんなことだからブログもインスタも頻繁に空転期間が空いてしまう。

さて、相変わらず人気の続くノーチラスシリーズ。最近はステンレスだけではなく素材や機能を問わずに人気が拡大しアクアノートも含めて不人気モデルが探せない状態である。正直言って加熱し過ぎ感が強い。
当店にはレアな旅行者のお客様も国籍を問わず全く同じ傾向にある。中国本土を例とすると現在2店舗(上海、北京)が正規店舗だが、非正規も含めてもう本当に手配が絶望的らしい。人口に対しての供給量のバランスが悪いのかもしれない。
さて、今回紹介はそんなレアノーチラスの中でもレア素材であるステンレス製年次カレンダーのブレスレットモデルRef.5726/1Aで文字盤は白(シルバリィホワイト)。強いて言えば人気はグレー(ブラックグラデーテッド)の方が高いのだが3針の5711同様に若々しさや清潔感が強く別モデルに見えてしまう。
グレーに設定があるレザーストラップモデルが白文字盤には無くステンレットブレスレットのみ用意されている。またメンズではステンレス素材のみの展開はこの年次カレンダーとトラベルタイムフライバッククロノグラフRef.5990の2モデルのみとなっているのも興味深い。
ちなみに当店では少し値の張る5990の方がチョッと人気が高い。ただカラトラバケースに収まったダブルギッシェ(12時下方に左右横並びに曜日と月がレイアウト)スタイルの年次カレンダーモデルRef.5396を愛用する我が身としては親しみを感じざるを得ない可愛いノーチラスである。
でもノーチのアイコンともいえる横ボーダーと角の取れ切ったひょうひょうとした八角形の緩いケース形状(個人的には"ナマズ顔"と密かに思っチョります)に収まりますと同じ時計が此処まで違う表情になってしまう面白さ。「似て非なるもの」では無く「似ずして同じもの」と言えばよいのだろうか。

くどい程語ってきたノーチラスの魅力"薄さが実現する装着感"、流石にフルローター自動巻きCal.324ベース(厚さ3.3mm)に年次カレンダーモジュールを積み重ねて仕上がりムーブ厚5.78m、ケース厚11.3mmは3針の5711より3mm厚くなっている。ピンが覗く調整駒の厚みは全てのノーチラス(5990でさえも)で共通であり、シリーズ最薄の3針5711は見た目(実寸は?未検証の為)ケース側まで全駒が同厚であるのだが、5726ではケース側から5コマ目あたりはテーパーしながら厚みを減じているように見える。
「たかが3mm、されど3mm・・」両者の装着感は明らかに異なる。異なるが個人的には許せると言うかノーチラスの装着感自慢を実感できるレベルに充分収まっていると思う。明らかにシリーズ最厚のRef.5990の12.53mmケース厚とは着けた感は別物になっている。
フルローター自動巻をベースとしながら、ただでさえ厚みを食う垂直クラッチのフライバッククロノグラフとトラベルタイムと言うダブルファンクションを重ねれば当たり前の事で、むしろ良くこの厚さにまとめたパテックの技術力に脱帽かと思う。勿論この事は若干薄い年次カレンダー5726ではより顕著となる事は言うまでもない。
横顔の比較写真はRef.5990の過去記事よりどうぞ。
Ref.5726/1A-010
ケース径:40.5mm(10時ー4時方向) ケース厚:11.3mm
防水:12気圧
ケースバリエーション:SS(白文字盤) SS(グレー文字盤) SS(グレー文字盤ストラップタイプ)
文字盤:シルバリィホワイト 夜光付ゴールド植字インデックス
ブレスレット:両観音クラスプ付きステンレス3連ブレス 抜き打ちピン調節タイプ
価格:お問合せ下さい
Caliber 324 S QA LU 24H/303
直径:33.3mm 厚み:5.78mm 部品点数:347個 石数:34個 受け:10枚
パワーリザーブ:最低35時間~最大45時間
テンプ:ジャイロマックス 髭ゼンマイ:Spiromax®(Silinvar®製)
振動数:28,800振動
ローター:21金ローター反時計廻り片方向巻上(裏蓋側より)
PATEK PHILIPPE 公式ページ
文責:乾
在庫状況:11月20日時点あり