パテック フィリップに夢中

パテック フィリップ正規取扱店「カサブランカ奈良」のブランド紹介ブログ

2022ニューモデル予想・考察・願望?

サスティナブルやSDGs等への取り組みは実行し続けなければあまり意味がない。現在多数の時計ブランドがこぞって標榜し始めているが、単なるトレンドを一時的に取り入れているに過ぎない感じがする。当店でも取り扱いがある某ブランドもその一つかもしれない。海洋に漂う魚網や何やらかんやらの自然に帰らぬゴミをユーザー参加清掃イベントも含めて集め、コスト(CO2出ませんか?)を掛け再生素材化して納品用のコレクションボックスを作っている。しかしこれが正直何ともショボい。ご納品時に複雑で少し悲しく、申し訳ない様な気分になるのは私だけだろうか。この調子でゆくと透明なプラスチック製のベゼルプロテクター等も、そのうち鶏卵パックの様なババ色なのかジジ色なのかの再生紙で作られる様になるのだろうか。でもかつては紙製だった保証書はプラスチックカードに変更されたままだ。もう"保証書"という呼び方もはなはだ怪しく、現物にはワランティーカード("保証札"で和訳はいいかナ)とある。何となくずっとギャランティーだと思っていたが、両者の意味には結構な乖離があって、馴染みの少ない英語ワランティーが正しそうだ。ちなみにパテックはA4サイズ大のしっかりした今や稀少な紙製である。さらに言えばGuarantyでもWarrantyでもなくCerticate of Origine(仏語併記)とある。意味的には証明書原本となりそうだ。確かに真正品である事をスイスのパテック社が証明しますという意味合い。そして付け足しの様に最下部に但し書きで正規販売店の店名がある場合は、販売日を基準に保証します。何とも古風なものである。因みに正規販売店名は世界標準的には店名をハンコ押印する。ただ日本の場合はPPJが店名をタイプアップで記載する店舗も多い。当店は前者、四国の百貨店テナント部門は後者である。今世紀に入る前迄は殆どのブランドが紙製であり、せっせと店判を押印したものだった。もしくはギャラ請求はがきにご記入頂き、ブランドから紙製ギャラをご自宅宛て郵送も多かった。これもあれも過去のものになりつつある。
イ、イカン、自分では齢を取ったつもりがさほどないが、懐古趣味というか、つい過ぎし日を振り返ってしまう今日この頃・・。いやいや、過ぎし日や在りし日の事は、近隣のメモリアルホールさんにでもお任せして、人は前を向いて歩んでいかなければ生きている価値も意味も無い。だから今年の新製品予測なのだった。今書かねばならないし、今しか書けない。ずっと先の様だが、Watches & Wonders Geneva 2022 の初日である3月30日の前日辺りにはパテック社が公式HPでの新製品発表をしそうなので、今しかない。もう一ヶ月チョッと、アッと言う間のタイミングが、"今"なのだ。

まず手始めに皆さんが最も興味のあるノーチラスから始めよう。何をおいても昨年定番がディスコンになり、緑やら水色やらで話題を振りまいた3針Ref.5711のSS後継モデルが今春リリースされるか否かだが、ステンレス素材でというのはかなり難しい様に思う。まだ可能性が有るのは18金、それもSSに置き換わる色目としてWGならどうだろうかと想像している。意表をついてYGもあるかもしれない。RGはつい先日公式HPから旅立って逝かれたばかりなのでまず無い。コロナ過で全世界的に売れ過ぎ感の強くなったパテックは、ノーチ&アクア市場の過熱を煽るSS素材新規投入をしばらく見合わせそうな気がするのだ。品番はRef.6711?とかが新たに与えられそうだが、ケースとダイアルの微妙なデザイン変更だけで済ませるのか。踏み込んでロングパワーリザーブ化された新規開発の自動巻ムーブメントが搭載されるのか。興味津々である。でも5711後継機種についてのこの様な見方は些か楽観的で、多分来年度以降、恐らく数年後、最長で2026年のノーチラス発売50周年まで引っ張られる可能性も状況次第では有るかもしれない。ただ、ひょっとしたらが来年6月に延期されたGrand Exhibition Tokyoに向けて日本市場限定モデルとしてメンズ5711/1Aサムライブルーダイアル、レディス7118/1200AナデシコピンクMOPダイアル、各100本なんていうドリームウオッチ、まさか出ないだろうナァ。
では、ノーチラスの期待出来そうな新製品は何か。まず、昨年同様しつこい様だが永久カレンダー5740のRG素材追加が個人的最右翼。同様ながら年次カレンダー5726にもRGブレスは追加されて不思議が無い。昨年クロノグラフ5990にRGブレスが追加され今春早々とSSブレス5990/1Aが公式カタログから消えた事実から想起される予想である。プチコン5712はどうか。現在はRGWGもレザーストラップ仕様があるので確率は低い。そもそもSSの5712/1Aがディスコンになってからの話だろうと思う。むしろレディスのSS素材でのプチコン、例えば7112/1200A?とかの方が有りそうだ。そろそろダイヤ装飾のバリエーションだけではつまらないと思いませんか。女性からの要望もありそうに思うが、どうだ。
アクアノートはどうなるか。昨年男女とも結構な新規や追加があった。特にレディスは後継モデルを含め多数のニューモデルが投入された。従って新製品は一旦、今年はお休みの気がする。尚、3針SSシンプルモデルの5167A1Aは来年辺りのディスコンになっても不思議が無いと思っている。
いづれにせよ、パテック社はノーチ&アクアの深追いにはリスクが伴うと判断しているようなので、来年度以降先の事は人気の加熱状況次第という所が大きそうで非常に流動的ではないか。
さてカラトラバである。昨年Ref.6119というクルー・ド・パリ装飾ベゼルのロングパワーリザーブ手巻新エンジン搭載の意欲作を発表。早くも超人気モデルになっている。これまた昨年の繰り言になるが、2019年初頭にディスコンとなったベストセラーRef.5296自動巻シンプルカレンダーが空き家のままなのだ。ここが2年間音沙汰なしというのが解せない。現代の実用的腕時計に於いて、いの一番、一丁目一番地に持って来るべき時計なのだ。ましてやノーチラス5711が鬼籍に入った今、メンズのフルローター自動巻カレンダー3針はカラトラバでは5227となるが、玄人好みのハンターケースであり一般的とは言えない。あとはアクアノート51675168、いづれも人気絶大ではあるが前者にSSブレスが用意されているもコンポジットというラバーストラップ仕様が殆どでラグスポイメージが前面に出ており、これまた個人的には一般的で万人受けする時計デザインでは無いと見ている。やはり欠けている。腕時計の王者パテックには必須の実用的アイテムが、今現在欠けているのだ。タイミング的には昨年と予測したが、手巻の6119をリリースしたので恐らく今年ではないか。ただ前述のノーチラスでも触れたが、仮にロングパワーリザーブ新キャリバーの開発と関連していれば来年以降に持ち越しも充分ありえる。
エリプスとゴンドーロ。エリプスは変更無し、仮にあってもレアハンド系のとんでもないモデルだろうか。ゴンドーロはこれまた昨年同様で、ともかくメンズ不在の解消。具体的には出番を失っているレクタングラ―のCal.25-2128-20に再登場頂きたい。
多岐に渡るコンプリケーションの予測は非常に難しい。何がどうなるのかサッパリわからない。昨年ディスコンになった年次カレンダーの元祖系フェイスRef.5146シリーズの後釜が今の顔に刷新され6146で出てくるぐらいしか思いつかない。でもなんか無さそうな気がする。ウィークリー・カレンダー5212Aの素材バリエーションで18金RGモデルがブラック系のダイアルで来たら相当に色っぽく格好良い感じになりそうだ。忘れてならないのはコンプリケーションのSS素材モデル。2019年初出で前述の5212Aが、そのトレンドの狼煙的モデルだった。そしてその流れを決定づけたのは昨年の年次カレンダー・フライバック・クロノグラフにSS素材追加された5905/1Aだ。これでもかのトレンドカラー緑色を文字盤に纏わせてのデビューはインパクト大だった。アクアノートのブレスレットと見まがうブレス形状に今後のSS素材の担い手はノーチ&アクアでは無く、コンプリケーションなのだと大見えを切って来たのだという気にさせられた。さて、何が来るのか。シンプルな年次カレンダーという選択もあろうが普通に考えれば、パイロット・トラベルタイムかワールドタイムではないか。ただ前者だとして5524Aや5524/1Aというのはデザイン的にSS素材との親和性が良すぎるし、同色系の既存WGモデル5524Gが立ち位置を怪しくしてソワソワしそうであまりピンと来ない。やはり有りそうなのはワールドタイム、しかも現代ワールドタイム第4世代としてRef.5330A、同じく/1A等のリファレンスで18金に先駆けて颯爽と登場なんていうシナリオが有ったら面白い。勿論ケース・文字盤・針等のデザイン全てが刷新されるべきだろう。願わくば年若い顧客層にフォーカスしたアバンギャルドな味付けであって欲しい。
グランド・コンプリケーションは従来機種のリプレースメント以外は予測不可能であって、完全に当てずっぽうの個人的に出して欲しい願望レベルでしか語れない。ずばり指針表示タイプ永久カレンダーの小径サイズの復活。かつてのRef.5140よ、もう一度である。まず個人的に欲しかったというのが先に有る。現行の5327は我々アジア人には若干大きい。特にクラシカルな顔を好む方向けのモデルだけに余計その思いがある。でも中国市場では大振りが好まれるそうだし、北米と中国の2大マーケットを睨めばチョッとリバイバル的モデルは無理っぽいのか。レディスは昨年レアハンドっぽい装飾でリリースされたRef.7000の後継とも言うべきミニット・リピーターRef.7040/250のシンプルバージョン7040Rとかは出て欲しい。旧来の7000Rの音の量・質の良さがもう一度ミニマライズな佇まいでラインナップされないかと願う。そしてまだまだ需要が追い付てこないかもしれないが、自社キャリバー搭載スプリットセコンド・クロノグラフの名機Ref.5959をレディス向けにリバイバル出来ないだろうか。品番はRef.7979とかになるのだろうか。

いやはや全く売る当ても無いモデルを含めて好き勝手、言いたい放題だ。春が近い。若草山に行ってフィッテンチッドを浴び過ぎたわけでも無いのにセロトニンやらアドレナリンなんぞが悪さをしでかしてくれたのだろうか。節分はとうに終わり、ひな祭りがすぐそこだ。梅は満開で桃の蕾が、今や遅しと待ち構えているのだ。もちろんジュネーブにも春はすぐやって来る。待ち遠しさを募らせながら、アアでも無い、キットこうだと千々に思いを巡らせる最高に楽しい日々が今年もやって来ている。だが年によっては出回る事がある噂レベルの新製品怪情報も、今年は全く聞こえてこない。ノーチラスの耳の様なPPJスタッフの口はもとより抉じ開けようがない。そんなことで毎年思い描く願望的ニューモデルは2割もビンゴしない。まあそのレベルの読み飛ばす戯言として本稿はお読み頂ければ幸いである。さて、皆さんの予測は?

文責:乾

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