日々腕時計

正規腕時計販売店「カサブランカ奈良」スタッフIの商品紹介ブログ

2020年5月の記事一覧

みなさんこんにちは!!!

前回に引き続きグランドセイコーの新しいムーブメントについてとなります!!

今回はこの春はハイビートムーブ「9SA5」と同時に発表されたスプリングドライブ「9RA5」についてです!!

こちらは、60周年限定で発売される「SLGA001」600mプロフェッショナルダイバーモデルに搭載されるムーブメントになり、最大の特徴は既存の9R系のパワーリザーブ約72時間(3日巻)を約120時間(5日巻)としたことでしょう!!

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旧来の「9R」ムーブメントが約72時間の3日巻でしたので、新機構「デュアルサイズバレル」という大小2サイズの香箱を搭載したツインバレル機構とすることで実現しております。それに加えて本来ならば大きく厚くなっても不思議ではないのですが、従来から採用されていたセイコーオリジナルの巻き上げ機構「マジックレバー」を改良し、従来は巻き上げ効率を高めるためムーブメントの中心近くに位置していたこの機構を、中心位置からオフセットすることで、薄型化を実現しています。また、部品加工精度の向上により、巻き上げ効率を落とすことのない、新構造を採用しています。

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薄型化を図る一方で、堅牢性を確保するため、歯車の輪列をムーブメントの中心近くに展開し、その上から一枚の板で多くの軸を支える「ワンピースセンターブリッジ」などにより、ダイバーズウオッチ規格に耐える、耐衝撃性を獲得しています。

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この新しいムーブメントの改良はパワーリザーブだけではありません。これまで優れた水晶振動子を選別することで、月差±15秒を標準スペックとしていたスプリングドライブですが、さらなる高精度化を図るために年差クオーツムーブメント「9F」にはすでに採用されていた温度センサーを搭載しIC回路を新型としています。

いままでも一定の電圧をかけて人為的に経年変化を与える3ヶ月間の「エージング工程」を経て、性能が安定した水晶振動子のみを選別して搭載していましたが、さらに、そのICと水晶振動子を1つの真空パッケージに封入する「パッケージIC」と呼ばれる新構造を採用!!これにより、ICに搭載した温度センサーと水晶振動子との距離を極限まで近づけ、温度差を軽減することで温度補正精度を向上させることができます。さらに真空パッケージ内に封入することで、湿度変化に対しても安定した精度を実現しています。

これらの新機構を取り入れ、月差で±10秒とさらなる高精度を実現しています。

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これらの新機構満載で精度を向上させた「9SA5」を搭載したスポーツコレクショングランドセイコー60周年記念限定モデルスプリングドライブ 5 Days
SLGA001」は8月発売予定ですが、入荷本数等未定ですので詳細がわかりしだい続報をお伝えしたいと思っております。

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みなさんこんにちは!!

5月に入って、とてもあたたかい??いやいや、暑いくらいの気温になってますね。。。

春はどこへ???

とか言ってるうちに、梅雨に入るんでしょうね・・・

というところで・・・

まず最初に・・・



カサブランカ奈良では新型コロナウィルス感染拡大防止の為5月1日より当面の間、営業時間と定休日を変更致します。

営業時間 11:00~18:00

定休日 水曜、木曜

それに伴いスタッフも減員致しております。ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解賜りますようお願いいたします。



さて今回は前々回に少し触れたグランドセイコーの新ムーブメントについて書いていきたいと思います!!

この春に発表されたメカニカルムーブメント「9SA5」36000振動ハイビート!!

※残念ながらこちらのムーブメントを搭載したモデル「SLGH002」は未入荷・・・

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このムーブメントの最大のポイントは今までの「9S85」の最大駆動時間約55時間から80時間に伸ばしていることでしょう!!これは新しく開発された高効率な新型脱進機「デュアルインパルス脱進機」と2つの香箱(ツインバレル)を採用することで実現しています!!

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画像をみてすぐに分かるのは、まず緩急針がない・・・いわゆる「フリースプラング」が採用されている事、そしてヒゲゼンマイのエンドカーブが平ヒゲではなく「ブレゲ巻き上げヒゲ」とされている。そして脱進機自体がスイスレバー脱進機ではなく、セイコーオリジナルの新型脱進機となってる!!こちらはどこかで見たような??感じにも見えますが、たぶん考えとしては高効率そしてロングライフを考えて設計されているのだと思われる!!

「フリースプラング」化のメリットは精度調整をテンワ上のウエイトでするため、緩急針式のように衝撃等で等時性崩れることが少なく、長期間の精度安定をもたらす。ただしこの方式はウエイトでの調整幅が少ないため、未調整の状態でもある程度精度が出るくらい工作精度が高くないと実現できない!!これに関してはセイコーにとってはなんの問題もなくクリヤーできることではあるのだが・・・

「ブレゲ巻き上げヒゲ」とは1795年、アブラアン-ルイ・ブレゲは、ひげゼンマイの巻きの最後の端を持ち上げ、より小さなカーブにすることで、ひげゼンマイが同心円状に展開することを可能にした、ひげゼンマイの形状のことです。これは某王冠マークの時計はほぼすべてに採用されていて、更に高級機と言われるようなモデルにも多く採用されている。ただしエンドカーブはメーカーによって形状は異なり、今回セイコーは8万通りのシミュレーションから導きだした独自形状のを採用している!!

「新形状の脱進機」はデテント式とスイスレバー式を合体させたような脱進機とのこと。このへんは説明しだすと専門用語のオンパレードとなるので割愛しますが・・・簡単に言うとデテント脱進機という高効率、高精度しかし耐衝撃性が低く姿勢差が大きく腕時計には向かない、そして効率は落ちるが耐衝撃性が期待できるスイスレバー脱進機のいいとこ取りをしたということ。よく似た考えのものとしてコーアクシャル脱進機やAP脱進機などがありますが、そのほとんどが高効率、ロングライフを実現するためだと思われます。

基本的にこういった構造を採用すると、脱進機全体が重くなり高振動(36000振動)には向かないと言われていますが、セイコーはMEMSという技術を使うことによって軽量化し、高振動を実現しています!!!

実は、私はセイコーの技術者さんにお会いするたびにフリースプラング化はしないのか??と質問していました。まぁそのたびに企画、研究はしています!!とか言ってお茶を濁されていたのですが、その答えが「コレ」だったんですね!!!予想の斜め上を行く答えでしたよ!!!!

「ツインバレル」については文字通りゼンマイを収めた香箱を2つにして、安定したトルクでより長い時間駆動できるようにしてます。他メーカーではスリーバレルやクアッドバレルなんかを採用したモデルもありますが・・・

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その他のポイントとしては、テンプを支える受けがブリッジ形状になっていてアガキ調整が容易になっていますね!!コレも最近のトレンドと言えるかしれません・・・・がしかし、実はセイコーはすでに採用歴があるのです!!

その昔、スイスで開催されていた「ニューシャテル天文台クロノメーター・コンクール」に出場したムーブメントに採用され、その後の市販モデルにも採用されています!!

これらのムーブも36000振動ハイビートなんです・・・セイコーの高振動ムーブへのこだわりはここから始まっているんですね!!
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これだけの要素を取り入れながら、実は薄くなっていると言う・・・[外径]31.6㎜ [厚さ]5.18㎜・・・

これはすごい・・・

最後にこのムーブメントのスペックを・・・

メカニカルムーブメント キャリバー9SA5

巻上方式

自動巻

ムーブメントサイズ

[外径]31.6㎜ [厚さ]5.18㎜

時間精度

平均日差+5秒~‒3秒(静的精度)
※携帯時の精度目安は日差+8秒~‒1秒

パワーリザーブ

約80時間

石数

47石

振動数

36,000振動/時(10振動/秒)

付加機能

日付表示機能



今回は残念ながらこのムーブメントを搭載した「SLGH002」は、販売店舗限定でなおかつ数量も100本と限られた方しか手に入れることができないモデルとなっていますが、近い将来量産されて求めやすい価格で出てくればぜひ手に入れたいなぁ!!と思わせてくれること間違いなしです!!!

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